ろく ページ9
side.Ace
「そう言えば、この学園って七不思議とかないの？」
学校終わりの帰り道、鏡舎への道を歩いていると隣の監督生が首を傾げた。
七不思議かぁ。そういや、エレメンタリースクールにもミドルスクールにもあったような。
でも、この学園のはそういや聞いたことねぇや。
「や、聞いたことないわ。何、監督生そういうの平気なの？」
「むしろ好きかなぁ。皆で肝試しに行ったりとか、怖い話するの好きだったよ？」
「……ダイヤモンド先輩なら、何か知ってるかもな」
監督生を挟んで反対側を歩いていたデュースがそう声を漏らす。
あぁ、確かに。あの先輩なら何か知ってるかもな。
「今日聞きに行ってみるか？あの人なら、すぐ教えてくれるだろ」
「いいな。監督性も来るだろ？」
「うん！」
「え、うちの七不思議？……んー、七不思議って言えるかは分かんないけど、怖い噂ならあるよ？」
談話室でちょうど会ったケイト先輩に、うちの学園の七不思議を聞く。
ケイト先輩はそう答えて、トレイ先輩に「ね？」と目配せした。
トレイ先輩もその視線に頷いて、話し始める。
「あぁ。……お前ら、正門ってわかるか？」
「正門……って、馬車が通ったあの大きな門っすよね？あれ以来行ってないけど」
「そうだ。じゃあ、あの門の周りにたまに血痕があるのも知らないか？」
「「血痕！？」」
思わず俺とデュースが声を上げる。監督生は怯えた顔で、俺の裾をぎゅっと握った。
その姿を見て、トレイ先輩がおかしそうに笑う。
「あとは。……深夜に正門に近づくと人の悲鳴が聞こえるとか、謎の声が聞こえるとか。そんなところか？」
「そそ。だから正門には人が寄り付かないってわけ」
「へぇ」
トレイ先輩たちは「行くなよ？」と言っていたが、顔は笑っていたので恐らく俺らが行こうとしているのに気付いていたのだろう。
ま、止めないってことはそこまで危険じゃないのかもな。
そう思いながら俺らは顔を見合わせてにやりと笑った。
「ってわけだから、ジャックも一緒に行こうぜ」
「は？」
深夜に正門に行こうと話しながらオンボロ寮へ向かう途中にジャックにばったり会った。
自主練の途中だったらしいが、ジャックは少し考えた後「おう」と頷く。
「え、まじ？」
「……お前らを野放しにしておくのは怖いからな」
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オナモミン - 通行人さん» ありがとうございまふ^_^ (2020年9月12日 14時) (
レス) id: 067328da22 (このIDを非表示/違反報告)
通行人 - 好きでふ^ - ^ (2020年9月10日 22時) (レス) id: c858f8ffd0 (このIDを非表示/違反報告)
オナモミン - 天の河さん» 好きだと言ってもらえてとても嬉しいです！コメントありがとうございます！ (2020年9月6日 17時) (レス) id: 067328da22 (このIDを非表示/違反報告)
天の河 - あああああああああああありがとうございますぅ！！！あと夢主ちゃん達のキャラもとっても好きです。 (2020年9月6日 15時) (レス) id: cb69af0fdb (このIDを非表示/違反報告)
オナモミン - 天の河さん» 嬉しいコメントありがとうございます！ユニーク名、是非使わせてもらいますね！ (2020年9月6日 13時) (レス) id: 067328da22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：オナモミン | 作成日時：2020年9月6日 9時
