ご ページ8
「何も無いわけないでしょう？……人には言えないことなんですか？いきなり喋りだすなんて、おかしいですもんね」
「おい、監督生……」
流石に失礼だと思ったのか、エースが監督生に言葉をかける。
……そうね、今のは失礼じゃないかしら。
私はルナたちを人には言えないこと、だなんて。思ったことないもの。
『召喚』
私が静かに口を開くと、目の前の机の上にルナが現れた。
ルナは猫の姿で監督生に威嚇するように唸っている。
一瞬で現れたルナを見て、四人が目を見開くのが分かった。
『私が喋っていたのはこの子よ。私のユニーク魔法で召喚できる使い魔。……この説明で満足？』
(あーあ、マスターを怒らせたな。……まぁ、マスターが俺たちのことで怒ってくれるのは嬉しいが)
にっこり微笑んで首を傾げる。
私が怒っているのが伝わったのか、監督生は一瞬怯えた顔をして直ぐに強気な顔に戻った。
そういう威勢の良いの、私好きよ。……まぁ、時と相手は選んだ方が良いけど。
『貴女のその何でも知りたがる好奇心と、それから本人に問い詰められる勇気は良いことだと思うわ。……ただ、人は選びなさい？』
「……どういうことですか」
席を立ちながら監督生を見ると、監督生は私を見上げながら尚も強気でそう問う。
……分からない子ね。
『私、家族を貶されるのが大っ嫌いなの。……例えば、『人には言えないこと』だなんて言われるのとかね。……ごめんね、お先に失礼するわ』
エースたちに頭を下げて、私は食堂を出る。
足元では、ルナが嬉しそうにじゃれついていた。
『……やってしまった』
「あんまり落ち込むなマスター。格好良かったぞ」
『ううん、あんなこと言ってしまったら更に監督生に嫌われるじゃない』
「でもあれは、悪いのは向こうだ」
学校終わり。
小屋のベッドに寝転んだ私は、大きく深いため息をついた。
人型に戻ったルナが、ベッドの側で私に声をかける。レイはまだ帰ってきていない。
『……難しいわ』
「うだうだ考えていてもしょうがないだろう」
『そうね』
ルナの白くて細い指が、私の髪を撫でる。
その心地よさに目を細めると、ルナが優しい笑みを浮かべた。
……そろそろ寝ないと、十二時に起きれなくなっちゃうわ。
私は目覚ましをセットして、ベッドに入る。今日も十二時起きだったからか、眠気はすぐにやってきた。
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オナモミン - 通行人さん» ありがとうございまふ^_^ (2020年9月12日 14時) (
レス) id: 067328da22 (このIDを非表示/違反報告)
通行人 - 好きでふ^ - ^ (2020年9月10日 22時) (レス) id: c858f8ffd0 (このIDを非表示/違反報告)
オナモミン - 天の河さん» 好きだと言ってもらえてとても嬉しいです！コメントありがとうございます！ (2020年9月6日 17時) (レス) id: 067328da22 (このIDを非表示/違反報告)
天の河 - あああああああああああありがとうございますぅ！！！あと夢主ちゃん達のキャラもとっても好きです。 (2020年9月6日 15時) (レス) id: cb69af0fdb (このIDを非表示/違反報告)
オナモミン - 天の河さん» 嬉しいコメントありがとうございます！ユニーク名、是非使わせてもらいますね！ (2020年9月6日 13時) (レス) id: 067328da22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：オナモミン | 作成日時：2020年9月6日 9時
