よん ページ7
「A先輩もこう言ってるし、お前も一緒に食おうぜ」
「……うん」
エースの言葉に、監督生は渋々といった感じで私の右斜め前に座った。ちなみに右にエース、その隣ににデュースで私の前にはジャックが座っている。
四人はご飯を食べながら、さっきの授業のことや次の授業のことを話し始めた。
懐かしいなぁ、なんて思いながら聴いているとジャックがじっとこちらを見つめる。
どうしたのかしら、と首を傾げるとジャックが小さな声で私に話しかけた。
「……あの、どこか怪我してますか？……その、血の匂いが」
『！……いえ、どこも怪我はしていないと思うわ。……多分、月のものじゃないかしら』
「？……！す、すみません、俺……っ」
なんて。多分血の匂いが身体に染み込んでるんでしょうけど。
学校前にシャワーとか浴びた方が良いかしら。
私がそれとなく誤魔化すと、途端に顔を真っ赤にさせてしまったジャック。……何だか申し訳ないわ。
『……心配してくれてありがとう。優しいのね』
私は目の前に座るジャックに手を伸ばして、その頭を優しく撫でる。
ジャックは耳をぶわ、と動かして驚いたようだったが少し撫でるとすぐに耳を後ろに倒した。
その様子を見て、エースとデュースが意地悪な笑みを浮かべる。
「おやおやおや？ジャックくん、この前「耳を触るな！」って俺らに怒ってたけどぉ？」
「女の人なら良いのか？俺らはダメなのに？」
「お前らうるさい。……今は良いんだよ」
「「へぇー？」」
『こら、二人とも。あんまりからかわないの』
照れたようにぶっきらぼうに呟くジャックを尚もからかおうとする二人をそれとなく制し、私は食事に戻る。
そろそろ監督生の目も怖いもの。
あ、ちなみにルナは今は私の中に入ってるわ。
(マスター、睨まれているが？)
『知ってるわよ』
ルナの言葉につい返事をして気付く。エースたちは私の使い魔について何にも知らないことを。
突然喋りだした私に驚いたのか、目を丸くさせたエースたちが私を見る。
監督生だけが笑いながら私に聞いてきた。
「どうしたんですか、ルイスさん。いきなり喋りだして、変ですよ？」
『……何にもないわ。ごめんね、驚かせて』
愛想笑いで乗り切ろうと、笑みを浮かべながらそう言っても監督生は引き下がる気配がない。
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オナモミン - 通行人さん» ありがとうございまふ^_^ (2020年9月12日 14時) (
レス) id: 067328da22 (このIDを非表示/違反報告)
通行人 - 好きでふ^ - ^ (2020年9月10日 22時) (レス) id: c858f8ffd0 (このIDを非表示/違反報告)
オナモミン - 天の河さん» 好きだと言ってもらえてとても嬉しいです！コメントありがとうございます！ (2020年9月6日 17時) (レス) id: 067328da22 (このIDを非表示/違反報告)
天の河 - あああああああああああありがとうございますぅ！！！あと夢主ちゃん達のキャラもとっても好きです。 (2020年9月6日 15時) (レス) id: cb69af0fdb (このIDを非表示/違反報告)
オナモミン - 天の河さん» 嬉しいコメントありがとうございます！ユニーク名、是非使わせてもらいますね！ (2020年9月6日 13時) (レス) id: 067328da22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：オナモミン | 作成日時：2020年9月6日 9時
