【26匹目】 ページ28
.
「…まさか、俺は夢を見てるんじゃないか?」
「夢じゃないですよ、全部現実です。」
「幸せすぎて死にそうだ」
「駄目です。死なないでください」
ベッドに座って、声がしっかり戻っているかを確かめるために暫くデイヴィスさんと話していた
ベッドの上に置いていた手は、彼の指と絡まっている
「…まさか、数年前から思いあっていたなんてな」
こんな漫画みたいなことがあるのか、と彼は笑った
「まだはっきり覚えてますよ。初めてあった日のこと、制服を着て大丈夫か?って言ってきたデイヴィスさんすっごくかっこよかったです。」
「俺もまだ覚えてるぞ、振り向いた途端に大きな瞳と目が合った瞬間をな、あの時は思わず…」
「…思わず?」
「いや、なんでもない」
「え、なんでもなくないじゃないですか!いまのは!」
「大したことじゃないからいいんだ、それにもう忘れた」
「嘘ですよね!気になるじゃないですか…!」
横で知りたい!と詰め寄ってくる彼女を横目にあの日のことを思い出していた
そうだ、あの時…振り向いて彼女と目が合った途端、恋に落ちた
思わず見とれてしまった結果、頬を撫でていたなんて彼女に話したらなんて顔をするだろうか
あの時は咄嗟にすす汚れがついていたなんて言ったが、すす汚れなんて普通に生活してるだけじゃつかないだろ。
天然な彼女は疑問に思わなかったらしいが
「…ふっ、」
「いまなんで笑ったんですか?!何もおかしなことしてないですよ!」
「思い出し笑いだ」
「…気になる」
「大したことじゃない」
「また言った」
むぅと頬をふくらませ彼女は怒っているらしい
そんな顔をしても可愛いだけだがな
「お前は可愛いな、本当に」
ポンポンと頭を撫でれば、気持ちよさそうに手にすり寄ってくる
「デイヴィスさんはかっこいいです、すごく」
その日は結局夜通し話して俺は家に帰った
彼女は翌日から出勤し始めたらしい
数週間に1回だった待ち合わせも少し短い期間で会えるようになった
そして何より、彼女が甘えてくる機会が増えた
それだけで、幸せが溢れてしょうがないなんて
「俺はお前に依存しすぎてるな」
「?…何か言いました?」
「いや、なんでもない」
今日も愛しいな、俺の恋人は
1786人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あおい(プロフ) - 初コメ失礼します。リクエストになるのですが、二人が大喧嘩をしてしまう様子を見たいです!よろしくお願いします。 (2020年8月10日 0時) (レス) id: 34a265efc7 (このIDを非表示/違反報告)
あすか - 素敵なお話ありがとうございました!! (2020年8月9日 18時) (レス) id: 25d1c36d01 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - んんん、耳と尻尾が生えたクルーウェル夫婦最高でした…!まじでごちそうさまでした (2020年8月5日 20時) (レス) id: a494b1d180 (このIDを非表示/違反報告)
あすか - 最高過ぎます!!リクエストになるのですが、、、魔法の力を高めたい夢主ちゃんはマレウスとリリアに教わり仲良くなる様子が見たいです!ついでにクルーウェル先生とリリアの絡みがあれば嬉しいです。笑 (2020年8月3日 17時) (レス) id: 25d1c36d01 (このIDを非表示/違反報告)
ふぇお - 最高でしたありがとうございました (2020年8月3日 15時) (レス) id: ec620c1410 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ルイ x他1人 | 作成日時:2020年7月28日 19時