【１５匹目】 ページ17
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｢あぁ？｣
｢それくらいで人間の腕は折れません。それに、折れてたら腕をあげることすらできませんよ。｣
プランと肘から下が垂れた腕を挙げていた彼にそう言えば、チッと舌打ちが聞こえる
｢なんだ？俺が嘘ついてるって言いたいのか？｣
｢はい、私の友人に嘘をついてお金を巻きあげようとするその行為は感心しません。｣
キッと彼らを見る
強気なこと言ってるのに、心の中は恐怖で埋め尽くされていた
怖い、もし魔法で攻撃されたらどうしよう
相手はエリート魔法学校の生徒なのに
｢融通きかない女は嫌われるぜ、おじょーちゃん｣
男の振り上げた手にはマジカルペンが握られていた
それを見てAはくる衝撃に目をつぶる
｢A…！｣
｢何をしている｣
また知らない声が増えた
今度は誰、どんな怖い人なの
やっぱりついてこなければよかった。
NRCの生徒なんて怖い人ばっかり…
来なかった衝撃を不思議に思い、ゆっくり目を開ける
目の前に立っているのはさっきの声の主だろうか、顔は見えない
黒と白の珍しい髪色をした男の人が、私を背に隠すように立っていることだけがわかっていた
｢魔法を使って民間人を傷つける行為は禁止されているはずだが？お前たちは何をしている｣
｢やべ、クルーウェルだ｣
｢あの優等生で有名な先輩の…？｣
｢流石に喧嘩売ったらボコされるのは俺たちだ｣
彼の凛とした声に、威張っていた彼らは萎縮しその場を去っていく
｢次このような場を見かけたら覚悟しておけ｣
｢｢｢は、はい…っ！！！｣｣｣
｢…すごい｣
あの人たちをたった一声で抑えてしまった
｢怪我はないか？｣
くるりと彼はこちらを向く
黒と白のネクタイをしているのを見て、NRC生だと分かった
キリッとした鋭い目
話す度に見える犬歯
その姿を見た途端、きゅううっと胸が締まった
｢あ…大丈夫で、す｣
｢同じ学園の生徒として恥ずかしい、あいつらは俺があとでしっかり躾をしておく。｣
怪我がないようでよかった、と彼は言いながら私の頬をスっと撫でる
｢…あぁ、すまない。すす汚れがついていてな｣
｢へ…っ、あ、りがとぅございます｣
｢俺はこれで失礼する｣
そう言って彼はすぐにその場を去ってしまった
｢怖かったぁ…！ごめんねA大丈夫だった！？……A？｣
顔真っ赤だよ。大丈夫？
彼女のそんな問いに、私は何も返せずその場に立ち尽くしていた
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あおい(プロフ) - 初コメ失礼します。リクエストになるのですが、二人が大喧嘩をしてしまう様子を見たいです！よろしくお願いします。 (2020年8月10日 0時) (
レス) id: 34a265efc7 (このIDを非表示/違反報告)
あすか - 素敵なお話ありがとうございました！！ (2020年8月9日 18時) (レス) id: 25d1c36d01 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - んんん、耳と尻尾が生えたクルーウェル夫婦最高でした…！まじでごちそうさまでした (2020年8月5日 20時) (レス) id: a494b1d180 (このIDを非表示/違反報告)
あすか - 最高過ぎます！！リクエストになるのですが、、、魔法の力を高めたい夢主ちゃんはマレウスとリリアに教わり仲良くなる様子が見たいです！ついでにクルーウェル先生とリリアの絡みがあれば嬉しいです。笑 (2020年8月3日 17時) (レス) id: 25d1c36d01 (このIDを非表示/違反報告)
ふぇお - 最高でしたありがとうございました (2020年8月3日 15時) (レス) id: ec620c1410 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルイ x他1人 | 作成日時：2020年7月28日 19時
