【ツイステ】ヴィランじゃないので帰らせてください。2 (ページ7)

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とっておきのサプライズ〈リーチ兄弟生誕お祝いストーリー〉6 ページ7

〈モストロ･ラウンジ〉

こんなもんかな。

全ての装飾をし終え
全体を確認する。

タイムリミットはあと一時間。

「……わっ、すげぇ。これ全部A1人で？」

開かれたモストロ･ラウンジの扉

『そう。時間が無い中で
やったにしては、上出来でしょ？』

もっと褒めてと私が言うと
エースは、ハイハイと頭を撫でた。

「これ。言われてたやつ。
お前、トレイ先輩に感謝しろよ？」

『もちろん。エースもありがとう。』

エースから箱を受け取り
中身を確認する。

『身近にケーキ作れる人がいるっていいね。』

彼らが普段つけている耳飾りを
イメージしたのだろうか

菱形のブルーのケーキ。
ザラメだろうか側面には
キラキラ輝く小さな粒が沢山付いている。

表面はナパージュが掛けられていて
まるで宝石のよう。

「おーい、今食うなよ。それ先輩達のだろ。」

はっ……いけないいけない。
あと数センチでかぶりついてたわ。

『タルト泥棒のエースくんに
注意される日が来るとは……。』

「は？！なんで知ってんの？！」

『さぁ。』

エースがいくら隠しても無駄だよね
全て知ってるもん。ゲームで

『そろそろ呼ぼうか。』

実は、アズールくんに
二人がモストロ･ラウンジに近づかないように
お願いしていた。

私はスマホを取りだし、
アズールくんに電話をかける。

『もしもし。』

〔もしもし。準備が整った感じですね。〕

『はい。二人をお願いします。』

三人で一緒に居たのだろうか。

奥からフロイドくんとジェイドくんの
話し声が聞こえる。

〔分かりました。
後できちんと対価を要求しますからね。〕

そう言うと、プツンと電話が切れた。

『よし、部屋の電気消して隠れるよ。』

「なんで？！」

『その方が面白いから……？』

私は音の出ないクラッカーを持ち
ソファの裏に隠れた。

『エースもこれ。』

エースにもクラッカーを渡して
私達は彼らが来るのを待った。

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「ねぇ、何でモストロ･ラウンジ？」

「変ですね。
閉店時間もとっくに過ぎたでしょう？」

近づく彼らの声。

「そうなんですが……
ちょっと用があったのを思い出しまして。
あなた達にも手伝って欲しいんですよ。」

「こんな時間にー？めんどくさー。
明日でいいじゃん。」

「明日では意味がないんです。」

アズールくんがガチャガチャと鍵を開け
扉を開いた。