【ツイステ】ヴィランじゃないので帰らせてください。

幕無モノローグ！ ページ47

ある日突然
ツイステの世界へ
トリップしてしまった私。



ただのトリップと思いきや、事態は最悪。


学園唯一の女の子
A･ヴァネッサに成り代わっていた。



ゲームに登場しないキャラの為
彼女についての事前データはない。


彼女の正体を知らぬまま
成り代わって数日過ごすが



常に命の危険を感じるし



出会う人達には、
は？おま誰w

ってな感じで即バレる。




いや、成り代わりって無理があるんですって。


神様がアシストしてくれる？
そんなんあるわけ……。






そして今、この世界線は
3章に突入しようとしている。



が、私を原因にして
リーチ兄弟が喧嘩してしまった。



原作通りに物事が進んでいるか
不安にもなる。





原作と言えば、
まだ監督生やグリムとは出会っていない。


噂では、いるらしいけど。






今はそれどころでは無いくらい
リーチ兄弟に板挟みされている。



だが、これから暫くは
そんなことにはならないだろう。


私は闇の鏡の魂の選定により
ポムフィオーレ寮に選ばれた。


正直、転寮したくない。
推しの寮に行きたい。

そう思っていたが、事態は急変。



アズールくんとヴィルさんの取引により
私は、ポムフィオーレ寮へ行くことに。


きっと、利益を得られるアズールくんも
欲しいもの(人)が手に入ったヴィルさんも
ウハウハだろう。


本人の意思は差し置いといて。



でも、ヴィルさんには
……助けられたと思っている。



これ以上仲の悪いリーチ兄弟を見たくなくて
私は情けなく皆の前で泣いてしまったのだ。



はぁ……これだからオタクは。



もっと強く生きよう。



少しずつこの世界で生きていけるように
努力しなければ。



って……染まりつつあるぞ私。



決して居続けたいなんて
思ってはダメだ。


家族だって待っている。






それに私は、







『ヴィランじゃないもの。』



ただの一般人。


ヴァネッサはヴィランだったとしても
私は違う。




だから、




ヴィランじゃないので帰らせてください。




そう思い続けなければいけない。





彼女の成り代わりなんてごめんだ。




得体の知れない、

彼女の成り代わりなんて。

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