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対極ツインズ!5 ページ43

「アズールが来てくれたおかげで
無事助かりましたが、正直肝が冷えましたね。」


『そんな事があったんですね……。』


ヴァネッサさんが溺れていたことをきっかけに
四人は数ヶ月に一回程、密会するくらいの
関係になった。とジェイドくんは言う。


当時、人魚の世界では
陸の人間と関係を持つことは
ご法度だったらしい。

だから、数ヶ月に一回。



「その事があったからなんでしょうね。
昨夜、フロイドが僕に酷く怒ったのも。」


『やっぱり喧嘩してたんじゃないですか。』


「ただでさえ、突然
魂が入れ替わって混乱してるでしょうに
更に混乱させたくありませんから。」


僕なりの思いやりですよ。


そう言って、自身の唇に人差し指を当てて
ニコリと笑う。



『そうですか……。
お気遣いありがとうございます。』


はぁ……何をしても
絵になるなこの男は……!!



「さぁ、どうぞ。」


話しているうちに着いたモストロ・ラウンジ。


ラウンジへの扉を開き
私を中へ招き入れるジェイドくん。


『扉くらい自分で開けれるのに……。』


「僕がしたくてやっていることなので
お気になさらず。」


ほんと、そういう所だよね。

こりゃ夢女子大量発生するわ。



あぁ、墓場が出来上がる音が聞こえる。



「どうやら、"お客様"がいらしたようですね。」



え?



ジェイドくんの視線を追うと
そこに居たのは、




「あら、ジャガリンゴじゃない。
さっきぶりね。」



今朝、メインストリートで会った
ヴィルさんだ。



その向かいにはアズールくんが座っており、
隣にはフロイドくん。勢揃いだ。



それより……ジャガリンゴって……。



「今朝はごめんなさいね。」



『え……?』




頭を下げるヴィルさん



『えっ?!ちょ、頭上げてください!!!?
綺麗なお顔が見えないじゃないですか……!』


私は慌てて、ヴィルさんの頭を上げさせる


「あはは〜エイちゃん必死でウケるー。」


ウケるー。じゃないよ!!!


顔面国宝のヴィルさんに
突然、頭を下げられたらね?



フロイドくんはフロイドくんで
元気そうで何よりですけど!



「あなたについて気になっていたそうなので
全てお話しましたよ。」



アズールくんが眼鏡のブリッジを上げて言った。



ほんと、ここの人達は鋭いというか
小さな嘘でも騙せる気がしないや。

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紅葉(プロフ) - わかめさん» HD(激しく同意)です…! (2020年11月4日 19時) (レス) id: 12a91dd005 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - 紅葉さん» ほんと、バグってますよね笑そこがまた、好きなんですけどね! (2020年11月4日 8時) (レス) id: b561aca817 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 距離感バグってる…確かに← (2020年10月31日 18時) (レス) id: 12a91dd005 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - 紅葉さん» 紅葉さん初めまして!あ、バレました?((自分オクタ推しなもので……つい贔屓してしまいます/(^o^)\ (2020年10月28日 23時) (レス) id: b561aca817 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - イムム・ルリクリルさん» イムム・ルリクリルさん初めまして!か、神作ですと!?光栄すぎるお言葉とても眩しいです(/ω\)更新頑張らせていただきます……! (2020年10月28日 23時) (レス) id: b561aca817 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わかめ | 作成日時:2020年10月21日 22時

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