金髪男子の学園調査【twst】【手下】 (ページ12)

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「はぁ、困りましたね。魔法を使えない者をこの学園に置いておくわけには行かない。しかし保護者にも連絡がつかない無一文の若者を放り出すのは教育者として非常に胸が痛みます。私、優しいので」

自分で言うか。しかし、魔法が使えないからと言って何もできない訳ではないだろう。

『ユウ、何か得意な事は？』

「うーん…そうだなぁ。料理は良く作るかな」

『料理だったら食堂で住み込みでお手伝いしてみたらどうだ？』

「確かに、それならここにも置いておけます。ですが何処で生活しましょうか…あ、そうだ。学園内に今は使われていない建物があります。昔、寮として使われていたので掃除すれば寝泊まりぐらいは出来る筈です。」

「それで置いてもらえるなら…」

「その間に私達が貴方の元いた場所に帰れる方法を探します」

『え、私"達"？』

「えぇ、もちろん私クロウリーとマゴールくん、貴方です」

『はぁ？何で僕がそんな事を！！』

全く何故そんな事を僕がしなければならないんだ！関係ないだろ。ふざけるのも大概にしろ！

「何でって言われてもねぇ。それとも今日のことご両親に伝えてもよろしいんですか？え？」

『それでも学園長なのか…！？まぁ、仕方ない。探すだけだからな！探すだけ！！』

「では善は急げです。寮へ向かいましょう。少し古いですが、趣のある建物ですよ。もちろんマゴールくんもついてきてくださいね。ちゃんと寮長には伝えておきますから。」

「はい！」

『はーい…』