P−27◆非日常は日常へ ページ30
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思わぬ助け舟──いや、単にこの場が一秒でも長引くのが嫌だっただけだろうが──に背中を押されたのか、クロウリーはうんうんと頷き「とにかくそういうことなのです！」と締めた。強引だ。強引すぎる。
だが結果として、鏡の間を包むものは「困惑のざわめき」から「単なる街中の喧騒」へと徐々に変わっていった。
クロウリーはまぁともかくとして、サバナクロー寮長の機嫌を損ねてまでこの謎の美少女に対する追求を続けようとする者はさすがにいなかったのだろう。
入学早々「寮長」に真っ向から意見し、学園内での立場が中途半端になってしまったらたまったものではない。
クロウリーが何度目か分からない解散命令を出すのをぼんやり聞き流しつつ、Aはとりあえずひと段落ついたことにほっと──するのも束の間、すぐに先程の
──き、気まずすぎない……！？
いやもう全体的に気まずすぎる。
どんな顔を下げて会えばいいのだろう、いや5クラスあるし新入生の数も少なくはないのだから関わりのないまま学園生活を終えるかも、でも話してて楽しかったから可能ならば友達付き合いは続けたい、そんな思いがAの胸の中でぐるぐると渦巻く。
鏡の間からはどんどん新入生達が撤退していき、Aのもらす「う〜〜〜」といったような尾を引くうめき声も、次第にざわめきにかき消されることなく輪郭を持って聞こえるようになってくる。クロウリーが「何か悩み事でも！？！」とでも言ってくる予感がしたのですぐにやめた。
「もう夜も遅いですし、寮までは私が送りましょう──と、その前に。A、少し待っていてくれますか」
「？」
今更「別に1人で帰れるよ」などと返すこともない。何を待つのか、としばし？マークを浮かべるAだったが、クロウリーの視線が向いた先を見て──こちらを見ていたらしく慌てたようにパッと視線を逸らされてから──すぐ合点がいく。
魔力のない新入生。本来あり得ない異質な存在。
少年は確か、名を問われユウと答えていたか。
どこにでもいそうな平凡な男の子。今こちらから見えるのは真っ赤になった耳だけだが、彼の顔立ちから感じた印象はまさにそれだった。
「──さて、ユウさん。大変残念なことですが……貴方には、この学園から出て行ってもらわねばなりません」
クロウリーの声色が改まり、教育者のそれになる。
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ヒメアミ(プロフ) - もちうさぎさん» お話が進んだりユニーク魔法とかがお披露目になったりすると多分速攻でバレる(？)と思うんですけど、一応某塔の上のプリンセスを元ネタにしてます……！😌 (2023年4月9日 14時) (
レス) id: 773d896b8c (このIDを非表示/違反報告)
もちうさぎ - 夢主ちゃんのモデルって誰ですか！ (2023年4月9日 5時) (レス) id: c2ca67a91e (このIDを非表示/違反報告)
ヒメアミ(プロフ) - ゆあさん» マジですか何よりでございますわ！！🥰彼にはただのマブで終わらず頑張ってほしいですね(誰目線？) (2023年4月7日 17時) (レス) id: 773d896b8c (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - もう今回も最高でございましたわ！エースと仲良くなっちゃって！そのままくっつけー！！という願望 (2023年4月6日 22時) (レス) @page20 id: ce509c1850 (このIDを非表示/違反報告)
ヒメアミ(プロフ) - ゆあさん» コメントありがとうございます！！ 続け方には気を付けてるのでそう言っていただけて何よりです〜〜😭 頑張ります！！💪🏻 (2023年4月4日 12時) (レス) id: 773d896b8c (このIDを非表示/違反報告)
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