【ツイステ】汝、大罪を従えし者【男主】 (ページ8)

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Ep.1-5 ページ8

Aside

サクサクと手入れされた芝生をひとり、進んでいく。

図書館をあとにして学園長室に入ると、クルーウェル先生とトレイン先生の2人も居て質問攻めにあった。

やれ仔犬のくせに俺の授業もつまらなくなったか？だの、今年一年間はサボり禁止だの、それはもう口煩く。

バルガス先生がいたらもっとうるさかったろうなぁ…。

傍に来たルチウスを撫でながら仔犬より猫がいいと言うと笑われた。解せぬ。

猫派で何が悪い。

そんなこんなで先生2人と話していると、学園長が戻ってきたので処遇とやらを聞く。

まぁ、分かってたけど留年。

半年間居なかったもんね、知ってた。

てことで、今は寮に帰る途中。

寮といっても所属しているわけではない。

実は僕もユウくん同様、鏡くんにどの寮にも相応しくないと言われた人物。

理由は全寮の特性を持ちあわせているから。

来る前から恐らくこうなるだろうなって聞かされていたけど、一番最初に鏡くんから敬語を使われたのはびっくりした。

もちろん周りもびっくりしてた。

懐かしい一年前の記憶に笑みを零しながら寮はと向かっていると、ふわりとそよ風が吹き誰かに後ろから抱きしめられる。

「A……帰るぞ。」

『ちょ、マレくん…！？』

僕の返事を聞くまでもなく、彼は僕の体を抱き上げて転移魔法を使った。