【ツイステ】汝、大罪を従えし者【男主】 (ページ12)

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Ep.1-9 ページ12

Aside

朝、普通に登校しているとメインストリートが騒がしい様子だった。

「？…おや、サンチェスくん。おはようございます」

僕はすぐさまパチンと指を鳴らして学園長を転移魔法で呼び寄せる。

『おはようございます、学園長。

ところであっち。』

挨拶をしてから、メインストリートの方向を指差す。

「あれは、何の騒ぎでしょうか」

『元気な新入生達の喧嘩じゃないですか？』

「それは大変ですねぇ。サンチェスくん、ありがとうございます。

あぁ～、生徒の喧嘩を止める私。まさに教師の鏡！なんて優しいんでしょう！！」

学園長は決まり文句を言って、鞭を構えながらメインストリートへ向かっていった。

『いえいえ～………あっ、ハートの女王様燃えた…

……今日も～♪い～い日～♪』

因みに石像が燃えた瞬間、学園長はダッシュで向かっていったよ。

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教室内はそこそこ賑わっていた。

友達とまではいかなさそうだけど、同じ寮同士でちらほら固まっている感じ。

初日だしそんなもんよね～。

「ね、ねぇ…！」

『ん？…どうかした？』

席に座ってぼーっとしていたら隣の席から声が聞こえる。

薄紫のふわふわした髪に水色の瞳。制服には紫とまでは赤の腕章。
カッターシャツもフリフリで見るからにポムフィオーレって感じの子。

「お…僕はエペル、エペル・フェルミエ。隣の席だから、よろしく」

『うん。僕はA・サンチェス。

よろしくね、エペルくん。』

「……えっと、Aくんはどこの寮なの？」

『あぁ、それが所属してないんだよねぇ』

サクッと言えば随分と驚いた顔をするエペルくん。

「えぇ！？そ、それって昨日の魔力がない新入生と一緒ってこと？」

恐らくエペルくんが言っているのはユウくんの事。

そういや彼どうなったんだろ…優しい学園長の事だからきっと雑用係とか清掃員として置かせてるのかな？

『んん…ちゃんと僕は魔力があるんだけどね？

ただあの鏡くんにどの寮にも相応しくないって言われちゃってさ』

“一番近いのはディアソムニア寮かな～”と付け足して軽い説明をするとエペルくんは納得したようにふむふむと頷く。

「でもお前昨日の入学式にいなかっただろ。」