34 クソデカボイスのキャベツ頭 ページ35
『へぇ…シルバーはきのこのリゾットが好きなんだ。ちなみにクリームベース？それともトマトベース？』
ｼﾙﾊﾞｰ「特にこだわりはないが…しいて言うならクリームベース、だろうか」
『そうなんだ…僕もクリームベースの方が好きかな』
他愛のない会話がなんとなく続く。
あまりシルバーについては知らないが、こんなにも話す人物だったのだろうか。
ｼﾙﾊﾞｰ「Aは何か好きなものはあるのか？」
『僕はエッグタルトが好きなんだ。食べたことある？』
ｼﾙﾊﾞｰ「エッグタルトか……食べたことはない気がする」
『今度つくってあげるよ。僕、お菓子作りは出来ないけど、エッグタルトだけは死ぬほど勉強して作れるようになったからね』
ｼﾙﾊﾞｰ「いいのか？それは楽しみだ」
ふわりと微笑んだシルバーに一瞬目を奪われつつ、前を向いて歩いていると、前から背の高い緑頭の生徒がずかずかと歩いてきた。
そのまま通りすぎるかと思えば、ピタリと僕たちの前で止まり、見下ろしてきた。
「おい、シルバー！！貴様どこに行っていた！！！」
眉と目を吊り上げてそう言った緑の髪の生徒は、ビシッとシルバーを指さした。
『うぉ、声が大きい……』
ｼﾙﾊﾞｰ「セベク…うるさいぞ」
ｾﾍﾞｸ「貴様がいないことに気を取られてしまい、若様を見失ってしまったではないか！！」
若様？
というか、それシルバー悪くないような気がする。
気を取られてしまったセベクが……って僕めっちゃ睨まれてる。
じぃぃ、とセベクに見られ、何とも言えない気分になり、思わず後ずさるが、その距離を詰めるように一歩前に出てくる。
『な、なにか？』
ｾﾍﾞｸ「…なんだこの人間は！もさもさしていて気に食わん！！」
『んな…っ』
理不尽極まりない事を大声で言われ、思わず赤面してメガネがずれる。
なんてことだ。
もさもさしている自覚はあるが…そんなに大声で言わなくてもいいじゃないか！！
ｼﾙﾊﾞｰ「Aはもさもさはしているが、顔は整っている」
ｾﾍﾞｸ「そんなわけな…」
僕の前髪をあげたセベクの目が点になる。
ｾﾍﾞｸ「シルバー、この人間はまだエレメンタリースクールの人間じゃないのか！？」
『えれ…？』
あとから中学校的なものだと理解し、セベクを殴りたくなったのはまた別の話。
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shiba(プロフ) - 青龍白さん» コメントありがとうございます！これからもどんどん更新していきますので、よろしくお願いします笑 (2021年4月2日 18時) (
レス) id: 8645b7cf02 (このIDを非表示/違反報告)
青龍白 - 主人公が好きすぎる。神作ありがとうございます！ (2021年4月1日 16時) (レス) id: d8df8c2201 (このIDを非表示/違反報告)
shiba(プロフ) - カルラさん» コメントありがとうございます！神、と言っていただけるほど、楽しんでいただけたようで嬉しいです！続編にも参りますので、応援よろしくお願いします！！ (2021年3月2日 13時) (レス) id: 54373bcd9b (このIDを非表示/違反報告)
shiba(プロフ) - ハチさん» コメントありがとうございます！タイプと言っていただけてすごく嬉しいです！笑これからもおうえんよろしくお願いします笑笑 (2021年3月2日 13時) (レス) id: 54373bcd9b (このIDを非表示/違反報告)
shiba(プロフ) - 巡さん» コメントありがとうございます！更新遅くて本当に申し訳ないです！！これから頑張っていきますので、よろしくお願いしますね笑 (2021年3月2日 13時) (レス) id: 54373bcd9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shiba
| 作成日時：2021年1月24日 10時
