13 曲がり角に注意 ページ14
『ったく、グリムのやつ…どこに行ったんだ？』
昼食を食べ終えたので、使用した食器類を返しに行っている間にグリムが失踪。
先程から学園中を探し回っているが、見つかる気配すらない。
というか、こんなシーンあったか？
自分でゲームをしていたわけではないから全てのシーンを知っているわけではないが…こんなシーンなかったような気がする。
もしかしてゲームでは描かれなかったストーリーだったりするのか？
それすらもわからない。
とりあえず今はグリムを探し出して、掃除を終わらせないと。
そう思い角を曲がったところで、どんっと前から来ていた人物とぶつかり、額に衝撃が走る。
どうやらぶつかった相手は自分よりも背の高い相手の様で、僕の額と相手のあご辺りが当たったようだ。
『いたたた…すみません、急いでいたもので』
「いえ、僕は大丈夫なのですが…あなたの額が…」
『え？』
すっと前髪をあげられて、自然と視線は相手へと移り固まる。
鮮やかなエメラルドグリーンの髪に、左側に一房だけ入っている黒のメッシュ。
僕を心配そうに見つめているオッドアイの瞳。
このツリ目と丁寧な口調…ジェイド・リーチだ。
ｼﾞｪｲﾄﾞ「僕の歯が当たってしまったようですね…歯形が付いていてしまい、血が出てしまっています」
『血…？というか、あなたも口から血が出てますよ』
ｼﾞｪｲﾄﾞ「え…」
僕は親指でジェイドの口元の血を拭い、ほら、とジェイドに見せる。
すると本人はポカンとしたような顔を見せた後、おやおや、と小さく笑った。
ｼﾞｪｲﾄﾞ「とりあえず保健室に向かいましょうか。傷の手当てをしましょう」
『僕なら大丈夫。それよりもあなたの方が重症。口の中がずっと血の味ってのは良くないでしょう？』
僕はごめんね、と言いながらジェイドの手を引く。
確かこの道を真っ直ぐ行ったところに保健室があった気がする。
ｼﾞｪｲﾄﾞ「あなたは新入生ですか？見慣れない顔ですが…」
『新入生、でいいのかな。多分、生徒じゃなくて雑用係かな…今のところは』
ｼﾞｪｲﾄﾞ「雑用係…」
『今更この年で学生だなんてキツイし、できればこのまま雑用係がいいな』
ｼﾞｪｲﾄﾞ「この年？僕よりも幼く見えますが？」
『ははは、残念ながら32のおっさんだよ…』
ｼﾞｪｲﾄﾞ「32！？」
『うおっ！？』
急に後ろに手を引かれ、振り返ると目をひん剥いて驚いているジェイドと目が合った。
え？そんなに？
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shiba(プロフ) - 青龍白さん» コメントありがとうございます！これからもどんどん更新していきますので、よろしくお願いします笑 (2021年4月2日 18時) (
レス) id: 8645b7cf02 (このIDを非表示/違反報告)
青龍白 - 主人公が好きすぎる。神作ありがとうございます！ (2021年4月1日 16時) (レス) id: d8df8c2201 (このIDを非表示/違反報告)
shiba(プロフ) - カルラさん» コメントありがとうございます！神、と言っていただけるほど、楽しんでいただけたようで嬉しいです！続編にも参りますので、応援よろしくお願いします！！ (2021年3月2日 13時) (レス) id: 54373bcd9b (このIDを非表示/違反報告)
shiba(プロフ) - ハチさん» コメントありがとうございます！タイプと言っていただけてすごく嬉しいです！笑これからもおうえんよろしくお願いします笑笑 (2021年3月2日 13時) (レス) id: 54373bcd9b (このIDを非表示/違反報告)
shiba(プロフ) - 巡さん» コメントありがとうございます！更新遅くて本当に申し訳ないです！！これから頑張っていきますので、よろしくお願いしますね笑 (2021年3月2日 13時) (レス) id: 54373bcd9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shiba
| 作成日時：2021年1月24日 10時
