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＿それから数ヶ月経ったが、特に何も変化なしの生活を過ごし続けていた。
頭の中から、あの「ツイステッドワンダーランド」という単語は消えていた。
今日は絶好の練習日和だ、なんて考えながらいつも通り朝練へ向かった。
自転車を駐輪場へ置いて体育館へ駆け足で向かっていると、
ふと懐かしい匂いがふわり、と優しい風にのせられて鼻をくすぐった。
足を止めて流れてきた匂いを何かと探る。…そうだ。
薔薇の匂いだ。
だが、思い出す。おかしい。おかしいのだ。
だって、薔薇なんてうちの学校では咲いてなかったはず。
近所に民家なんてないから、薔薇の匂いがするのはおかしいことだ。
「…変なの」
そう呟いて体育館へと足を進める。
…今日は一之瀬くんとシュート強化をしないと。
次の試合までにスタメン入りしないと…
だが体育館へと近づく度に、鼻をかすめる薔薇の匂いが濃くなっていく。
…どういうことだ?
そんなこと私が分かるはずない。
慌てて体育館へと駆け込むと、いつもの体育館に一之瀬くんの姿はなかった。
「は…？」
__でも代わりに、見たことの無い青年の姿が。
青年は私の声が聞こえると肩を跳ねさせ、
そしてゆっくりとこちらを振り返る。
振り向いた彼の顔には、特徴的なハートのペイント。
そして日に当たると、きらきらとする赤髪。
「っ…わ…」
＿初めてなはずなのに、「ずっと前に彼に会ったようなことが」あるような気がする。
青年はこちらを見つめると整った顔を緩めて、大きな瞳からポロポロと涙をこぼす。
「ち、ちょちょ!!だ、大丈夫ですか!?」
_突然泣かれては困る。
慌てて彼の元へ駆け寄り、持っていたハンカチを差し出す…けど、
「…Aｯ」
「わあっ!?」
力強く腕を引かれると同時に、彼に抱きしめられる。
＿懐かしいと感じていた薔薇の匂いが、先程よりも濃い。
「あ、あの…っ!」
腰や抑えられている頭にある手の力は弱まらない。
…心做しか、青年の心臓の音が聞こえる気がする。
「…オレのこと、分かんねぇの?」
抱きしめられて少し経った時。
少しだけ悲しそうな声音で、話しかけてきた。
分からない、というのが答えなのだが…
それを言ってしまったら彼を傷つけてしまいそうで怖い。
どう返事をしようか悩んでいると、抱きしめている力がさらに強くなる。
「…ははっ。嘘がつけないのは変わんねーの」
「……私のこと…」
「何でも知ってるよ。
…だって、お前の彼氏だもん」
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ロスト(プロフ) - もう、好き (2021年6月19日 20時) (
レス) id: 467929d968 (このIDを非表示/違反報告)
あおやま そら。(プロフ) - ぽ汰さん» 遅くなってごめんなさい！はじめまして！コメント、そしてお祝いもありがとうございます〜！！(*>ω<*) なかなか終わらずごめんなさい笑 大好き、って言って貰えるとめちゃくちゃ嬉しいです！更新頑張ります！よろしくお願いします！！ (2020年9月7日 2時) (レス) id: 8b20927906 (このIDを非表示/違反報告)
ぽ汰(プロフ) - 赤星おめでとうございます！いつも読んでます！このお話ほんと大好きです！更新頑張ってください！ (2020年9月3日 22時) (レス) id: 3434031d26 (このIDを非表示/違反報告)
あおやま そら。(プロフ) - 色々解釈できちゃうので「ツイステのハピエンとはこれだ！」とは答えが出しづらいですね笑 なので、はなさんが好きだ！と思った解釈？をハピエンだと思って、いいと思います！難しいですよね、長々とごめんなさい！泣 答えにはなってませんが、参考になれば嬉しいです… (2020年8月10日 2時) (レス) id: 8b20927906 (このIDを非表示/違反報告)
あおやま そら。(プロフ) - ﾂｲｽﾃのハピエンとは？については、人それぞれってなっちゃうんですよね…作品自体が謎やら多めで、監督生についても謎が多いのでこれだ！っていう確証が出来ないんです…だからﾊﾋﾟｴﾝでも元の世界に帰ること、ツイステの世界残ること、その他…と(続きます！) (2020年8月10日 1時) (レス) id: 8b20927906 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおやま そら。 | 作成日時：2020年6月6日 0時
