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A.T
「……エース、ちょっと……何スマホ見てボーッとしてんの？」
「勝手に入って来ないでよ兄貴」
とんとんというノック音に返事をする前に、扉の隙間から兄貴が顔を出した。ベッドに寝転びながら携帯を眺めていた俺は、慌てて起き上がって兄貴を睨む。
兄貴は悪びれた様子もなく「悪い悪い」と笑って、何故か部屋の中に入ってくる。かと思えば、俺のベッドに腰を下ろした。
何？と目線で問えば、兄貴は俺の携帯を指差してニヤニヤと口角を吊り上げる。もう一度、今度は口で「何？」といえば、兄貴は「彼女？」と首を傾げた。
「違うけど。……ほら、この前話したユウ……監督生のマジカメ、更新されねーかなって思ってたの」
「あー、例の。……あれ、でも今ホリデーじゃん」
「そ。だから無理かなーって見てた」
俺が説明すれば、兄貴はすぐに思い出したようで。あの子かぁ、と頷く。
ホリデー、今回はオクタヴィネルの奴らも帰るっていってたし。あんまし期待は出来なさそうかなぁ、と俺はため息をついた。……その時。
ぴこん、とマジカメの音が鳴る。俺より先に兄貴が画面を覗いた。
「ん、エース。更新されてるよ、監督生くんのマジカメ」
「マジで？……本当だ。ってか、先生って書いてんだけど」
「何それ、面白そう。俺も見せてよ」
「えー、まぁ良いけど」
俺は起き上がって兄貴の横に座る。動画の再生ボタンを押せば、流れてくるのは格好良いイントロ。何だか思わず身体が動いてしまうようなイントロに、兄貴が「この曲好き」と笑った。
俺も、と返そうとしたとき。画面に映っていたオンボロ寮の一室に、二つの人影が浮かぶ。黒いスーツを着た影の主は、よく見知った人たちで。
俺が口を開く前に、兄貴が驚いた声を出した。
「クル先とサムさんじゃん」
兄貴の言う通り。画面に映っていたのは、俺らの担任と購買の店主。
いつもとは少し違う雰囲気で、どこか冷酷そうな残酷そうな。それでいて楽しそうな。……そんな雰囲気だった。
二人が纏ういつもとは違うそれに思わず息を止めれば、前奏が終わって歌が流れ出す。色気のある低い声は、クルーウェル先生のものだろう。
「……エース、お前何言ってるか分かってる？」
「……時々、単語だけなら聞き取れるけど」
流れ出した歌詞は、全て英語。流れるように……と言うわけではないが、それでもスラスラと流れていく英語に、俺は目が回りそうになった。
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紫苑(プロフ) - リク失礼します。【人柱アリス】をお願いしたいです、歌ってみたで。【一番目アリス】を【エース】、【2番目アリス】を【デュース】、【3番目アリス】を【リドル】、【4番目アリス】を【トレイ・ケイト】でお願いします。 (3月5日 15時) (
レス) @page11 id: 89604d43a6 (このIDを非表示/違反報告)
いちきちゃん(プロフ) - チーズ鍋さんの作品全部めちゃくちゃ面白いです！更新永遠に待ってます！ (1月14日 19時) (レス) id: d994d59573 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - リクエスト失礼します。スーサイドパレヱドを監督生で歌ってみたお願いします！！ (1月2日 18時) (レス) id: 633f304773 (このIDを非表示/違反報告)
ノットネームいろは唄(プロフ) - リクエスト再び失礼します。「トリナ」を【監督生】でお願いします。 (12月31日 17時) (レス) id: f002dd1f03 (このIDを非表示/違反報告)
ノットネームいろは唄(プロフ) - 続きです。「オレンジ」を【グリム】で歌って欲しいです。オレンジはグリムが勝手に歌って(ゴーストや教師らに手伝って貰って)監督生のアカで投稿して欲しい。皆グリムに泣かされて。監督生だけはマブからのメールで曲を知って欲しい。お手隙の際にお願いします (12月28日 18時) (レス) id: f002dd1f03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チーズ鍋 | 作成日時：2022年2月8日 22時
