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D.S
「……グリムは？」
「トレイ先輩たちに預けてきた。エーデュースと遊びに行くから、その間だけ……って」
オンボロ寮の前で待っていた監督生は、そう言って泣きそうに笑った。グリムは、監督生が人を殺したことは知らないんだろう。そして、もう会えないってことも。
なんとも言えない顔になっていたのか、エースが僕の脇腹を小突く。急いで顔をいつもの状態にすれば、監督生は『……行こうか』と足を一歩踏み出した。
鏡舎までの道のりは嫌に長くて、僕らの間を沈黙が抜ける。部活中の生徒の声か聞こえてきて、そう言えば今日は三時ごろから部活があったななんてぼんやりと思った。
「どこ行く？薔薇の王国は除外するとして、監督生が行きたいとこある？」
『そうだなぁ。……あ、輝石の国とか行ってみたいかも』
「おっけー、じゃあそこ行こ」
目の前でエースと監督生がそんな会話を交わす。それは本当にいつも通りの光景。
ゆっくりと足を進める僕たちを笑うかのように、頭上で蝉たちが大きく鳴いていた。
鏡舎までやって来ると、辺りはしんと静まり返っている。休みの日に何処かへ行く生徒は大体朝のうちから向かうからだ。
「んじゃ、夕焼けの草原まで」
鏡に向かって、エースがそう言った。え？と首を傾げる俺たちを他所に、鏡が揺らめいて向こう側に景色が映る。
質問する前に、エースが先に向こうへと行ってしまった。その後に監督生が続いて、僕も最後に鏡を潜る。
相変わらずの不思議な感覚の後、僕は夕焼けの草原の地で立っていた。初めて見る風景に、思わず息を呑む。
それから、側に立っているエースにどういうことだと詰め寄った。
「あのさぁ、もし闇の鏡に鏡を使った履歴とかが残ってたらどうすんの？馬鹿正直に輝石の国に直行するより、どっか違うとこ経由した方がややこしくて良いでしょ」
そう呆れたように溢すエースに、少し感心した。そんなこと、考えもしなかったから。
僕の横で監督生も『そこまで考えてくれたんだ』って、ふわりとした笑顔を浮かべた。その笑みに気まずそうに目を逸らして、エースはもごもごと口を動かす。
「……あぁもう、ほら。早く輝石の国行こうぜ」
照れたようにぶっきらぼうに言うエースに、僕と監督生は顔を合わせてニヤリと笑った。珍しいエースの照れ姿だ。
まぁ、ずっと笑っていればエースの機嫌が悪くなるのは明白だから。僕たちは鏡を輝石の国へと繋げる。
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莉音 - リクエストよろしくお願いします！！ オクタでMafiaをマフィアっぽくやっていただけると嬉しいです。お願いします！！ (8月15日 15時) (
レス) @page4 id: d629310a98 (このIDを非表示/違反報告)
菜々美(プロフ) - リクエストいいですか？イグニハイド寮で、プロセカをプレイしてほしいですね！ (2023年5月2日 1時) (レス) id: 4d3d2a834d (このIDを非表示/違反報告)
蒼(プロフ) - レオナさんが贖罪をｯｯｯｯちょっと発狂しながら踊り狂ってきます(((( (2023年2月27日 23時) (レス) @page31 id: 699f0917a9 (このIDを非表示/違反報告)
Ray - ロ/メ/オなんでイデアとシルバーなんだ？と一瞬考えたけどそういう事か！つまり声y((殴 (2022年8月16日 2時) (レス) id: aecf2fd8ab (このIDを非表示/違反報告)
宇琉夜ハル(プロフ) - キャラは思いつかないので主さんが決めてください！ (2022年5月8日 11時) (レス) @page4 id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チーズ鍋 | 作成日時：2021年10月24日 17時
