歪んだ世界に舞い降りた醜い(？)少女【ツイステ】

34話 ページ43

ﾋﾟｶｯ………



あ、あれは……！




「魔法石！矢っ張り此処に…！」



「カエレ！カエレ！！カエレ！！！！」



「むむむむむりむり！いくらオレ様が天才でもあんなのに勝てっこねぇんだゾ！」



『やみくもに突っ込んだらいけない！此処は一旦…』




「いでよ！大釜！」



ﾄﾞｺﾞﾝｯ!




「フンっ！」ﾊﾞｷｯ！




「なっ…うおっ！」



ツルハシを振りかざした時の風で吹っ飛ばされたスペード君、其れに驚いたトラッポラ君とグリム君が次々と魔法を使う。



「おらぁぁぁっ！」ﾋﾞｭﾝｯ!



「ふ、ふなあぁぁぁ！」ｺﾞｫｫｫ！




「カエレェェェェ！！」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ！




然し魔法は呆気なく消され、ツルハシを振り回す怪物。




「ぐはっ！！」



「ふぎゃぁ〜！！コッチに来るな〜！！！」



『1人じゃ無理だよ！一旦逃げよう！グリム君は私にしがみついて！』



倒れた2人を肩で抱え、グリム君が私にしがみついたのを確認してから其の場を後にする。




『うぅっ……男の子2人は流石にきつい……』




「イシハ………ワタサヌｩｩ！！」




『(早く……小さなあの家まで………え？)』





顔を上げれば最初に訪れたあの家……いつの間に？




『怪物は居ない……もう大丈夫だよ、と言うかもう限界だから下ろすね』




そう言って2人と1匹を其の場に下ろした。



『ふぅ…皆、怪我はない？』



「僕は何とか……」



「オレ様もなんだゾ〜…こ、怖かった〜〜〜…」



「いってぇ……なんだったんだよさっきの！あんなの居るなんて聞いてねーって！」




「只のゴーストでは無さそうだな……」



誰も見た事無い…？じゃあ或れは……？




「もう諦めて帰ろーよ、あんなんと戦うくらいなら退学でいいじゃん、もう」




『………は？』

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