【ツイステ】 Stoneface__BORDEAUX.【男主】 (ページ26)

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『…こんなもんか』

ノートにまとめたユウの情報。
主に故郷の料理のこと。なんか、質素な感じらしい。

図書館で料理の本とか読んでみたけど似たような情報は得られなかった。
やっぱり話を聞いた感じで予想するしかなさそうだ。

『グリム、購買行くよ』

グリム「ん、わかったんだゾ！ユウは…」

『内緒。今日はあの2人のところに行くみたいだから』

グリムを連れて、ミステリーショップに向かう。
何でもあるはずだけど…俺とグリムにチョイスできるかな…不安だけど、やってみるしかない。

カラン、とドアベルが鳴る。少しだけ暗い店内で目当てのものを探す。
木でできたランチボックスと、フライパン……どれだろう。

グリム「フライパンって丸だけじゃないのか？」

『《らしいねー！知らなかった！》』

サム「やぁ、小鬼ちゃんたち！」

店主のサムさんが奥から顔を出す。その手にはすでにフライパンが握られていた。
形が四角だけじゃないのは彼の遊び心だろうか。

サム「君たちが探しているのはこれかい？それともこれ？」

四角のフライパンと、星形のフライパン。宙に浮いてるのは子供用のおままごと用の。
…後者の二つは一体いつ使うのだろう。

まぁそれはいい。今自分たちが探すのは前者の方だ。

グリム「むむ…種類多くて迷うんだゾ…どうするんだライヴ？」

『……四角のフライパンって、何が、ありますか』

サム「それならこっちを！ネズミ用から巨人専用まで多種多様なものを取り揃えているよ！」

『……ふ、普通サイズで…』

四角にもいろいろな形がある。正方形、長方形、台形……
変な形は無いとして、正方形か長方形か…どっちのがやりやすいんだろう？オムレツみたいな感じじゃなくて巻くらしいから……

『……こっち…？』

サム「センキュー、小鬼ちゃん！他は何かお求めかな？」

『あ、あと＿＿＿』

メモに書いたものを購入していく。
知らず知らずのうちに結構な量になってしまった。けど無駄な買い物じゃないし、ユウが喜ぶのなら安いものだ。…必要なものは学園長にお願いして立て替えてもらおう。あの人が承諾してくれるとは思えないけど。

グリム「にゃっはー、これならアイツも大喜びなんだゾ！！」

『……だといいね。喜んでもらえるように、一緒に頑張ろう』

グリム「もちろんなんだゾ！！！」

足取り軽く帰路につく。
…傷心を少しでも和らげることができたらいいな。