【ツイステ】 Stoneface__YELLOW.【男主】 (ページ27)

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エース君、デュース君、ジャック君、そしてグリムの小さな話し声が耳に届く。
ラギーとレオナさんはまだ寝ているんだろうか。まぁ起きてても交わす言葉なんかまだ無いか。

月明かりに照らされたユウの顔は恐ろしいほど美しい。もう死んでいるみたいだ。
手からはちゃんとぬくもりを感じるし、脈だってある。
でも、顔を見てしまうと一気に不安になるのだ。目が覚めなかったらどうしよう、と。

そっと目を瞑ると、握っていた手が少しだけ動いた。
目を開けてユウを見る。小さく微かに呻き声を漏らすと、数回まばたきをした。

『ユウ、ユウ……！！』

ユウ「んん……ライヴ、さん……？」

グリム「あっ、ユウ！目が覚めたんだゾ？」

ユウ「……ここはどこ？」

キョロキョロとあたりを見回すユウ。
よかった、顔色は問題無さそうだ、言葉もちゃんとしてる。

保健室だと伝えると小さく頷いた。
そんなユウの様子を見てエース君たちが説明をし始めた。

エース「後半試合が始まってすぐ、グリムがぶん投げたディスクが頭に直撃して気絶したの、覚えてない？」

グリム「超ロングシュートをキメてやろうと思ったんだけどな〜」

ジャック「初心者が無茶をするからだ」

デュース「とにかく目を覚ましてよかった。全然目を覚まさなかったから打ち所が悪かったんじゃないかと心配してたんだ。…主にクリストフ先輩が」

"そうですよね"と笑うデュース君。
なんか、人に言われると……少し恥ずかしい。いや1番心配したのは俺だろうけど。

ユウが"どの寮が優勝したの？"と聞くと、隣のベッドからレオナさんの声がした。
不満そうに目を伏せて。

レオナ「優勝はディアソムニア寮だ。」

ラギー「あーあ。結局、手も足も出なかったッスねぇ。他の寮よヤツらにもボコボコにされるし、今年の大会は散々ッス」

ラギーもレオナさんも無事っぽい。
レオナさんの腕に巻かれた軽く解けた包帯を結び直せば、俺を一瞥して目を瞑った。

エース「噂には聞いてたけど、マジでディアソムニアの寮長ハンパなかったわ。」

デュース「あぁ、凄かったな。ユウも見たら驚くはずだ」

そんな凄かったのか。ずっと手当に追われて、中継を見る暇もなかった。

『…俺も、見たかった、な……』

ラギーの活躍、ユウの奮闘。
話を聞いてるだけでもすごく面白そうだ。