【ツイステ】 Stoneface__RED.【男主】 (ページ10)

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クロウリー「素晴らしい出来！やはりクリストフくんに頼んで正解でした」

元の位置に吊るされたシャンデリアを見て満足そうに微笑む学園長。
グレシャーブルーの糸が解れ、たくさんのぬいぐるみ達が消えていく。

『《大体一ヶ月くらいー？早めに業者呼ばないとまた落ちるよー》』

クロウリー「心得ています、ありがとうございました」

『《何でシャンデリアなんか壊れたのー？普通じゃありえないでしょー》』

1番気になっていた疑問をぶつける。
"そのことですか"と言って、ため息をついた。
問題ばかり起こすこの学園にいるだなんて、この人も本当に可哀想。いつか胃千切れるんじゃ…？

クロウリー「事の発端はグリムくんとトラッポラくんなんですよ。グレートセブンの石像を焦がしたんです」

『…グリムが』

クロウリー「えぇ。何やかんやありまして、シャンデリアが割れたわけです」

『《大事な所全部飛ばすじゃんー》』

にしても…すごく楽しそうだったグリムがやらかしたのか。浮ついてた、ってこと？
ユウは大丈夫なんだろうか。今は…説教中だろうか。1人で何処をほっつき歩いているんだろう。

クロウリー「問題を起こしたのはグリムくんですが、ユウくんの監督不行届でもありますから、彼ら4人は退学処分ですね」

『…救済措置とか、取ってないの』

クロウリー「ドワーフ鉱山に魔法石を取りに行く、というのが条件ではあります。が…ま、無理でしょうね」

『それ、ユウにも課せたわけ？』

クロウリー「えぇ、グリムくんと2人で1つですし」

何で平然とした顔をしてるんだ学園長は。
魔法が使える人が同伴しているとはいえ、所詮は学生だ。変なのに出くわしたら帰ってこられる保証なんか何処にもない。ユウなんかは帰るべき場所があるはずなのに。

どうして重要性がわかっていないんだろう、教師なんだからわかるはずだ。
冗談にしてもいいものじゃない。

『…帰る』

クロウリー「クリストフくん？」

急いで大食堂を駆け出し、校内を回った。
中庭も校舎裏も他学年の教室も、全部見て回ったけどユウとグリムの姿は何処にもない。

寮にもおらず、俺の頭の中は不安でいっぱいだった。