【ツイステ】 Stoneface__RED.【男主】 (ページ39)

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『………ユウは、いない、よね』

全部屋をチェックし、ここには俺以外いないことを確認する。ゴーストは………まぁいい、聞かれてたとしてもわかってくれるはず。
お節介とは言え口外しないと信じよう。

『…………許せるわけ、ないだろ』

『《あーリドルー？まぁ確かにライヴが許してあげる道理なんて無いよなー》』

『あれだけ取り返しのつかないことを並べておいて、許せだなんて……』

体内でぐるぐると渦巻いていた不平不満が溢れていく。
ダメなのはわかってる、でも吐かずにはいられない。あんなこと言われて耐えろってのは無理な話だ。

俺のことは何て言われても構わない。でも、ユウのことを悪く言ったのが許せなかった。
今日謝られた。一応なあなあに頷いたけど、俺の本心は口にしたとおり。何で許してやらなきゃならないんだ、傷に対する謝罪が少なすぎる。

『《ライヴはどうしたいのー？》』

『もう、金輪際関わりたくない………これ以上関わったら、きっと俺が悪者になるんだ』

『《被害者なのに加害者になるなんて、難しー》』

出しても出しても愚痴は留まることを知らない。俺の心は真っ黒。きっとどんな闇よりも深い。

わざわざ謝ってくれたのはエース君の計らいだったらしい。謝罪を仰いで、今日言われたわけだ。
言われたことを全部思い出して不愉快になったから今日の部活は休んだ。こんな状態で耐えられるか。

『…あのとき、口を縫っておくべきだったかも』

『《そしたらリドルの魔法の被害者減るしなー》』

『……惜しいことした』

『《ライヴは見かけによらず怖いよなー、いつかは俺の口も縫っちゃうのー？》』

『……縫ったって、俺が喋るんだから関係ないよ』

『《えー、つまんないー！そんなこと言わないでー！》』

マノを机の上においてスマホのカレンダーを見る。
来月はマジフト大会……確かラギーが"何が何でも勝つ"って言ってたっけ………ユニーク魔法を使われたら面倒だ、ユウに被害を与えないようにしないと………

『……ブロット、どれくらい消えるんだろう』

今日1日安静にしてたけどブロットは消えていない。昔先生からブロットが消えにくい体質って言われたんだっけ、厄介な体だ。
マジフト大会までに消えるといいな。そしたらもっとユウを、グリムを守れるのに。

目先の不安に嫌気が差してぎゅっと目を瞑った。

To Be Continued……