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グリムと共にゴースト退治をしていると、突然学園長が姿を表した。で、その術を見せろ、と。



納得する学園長をぼんやりと見つめていると、奥の方から足音がした。
歩くたびに揺れる桃色。ライヴさんだった。




『《不法侵入はんたーい!先生だからってやっていいことと悪いことがあるでしょー!》』


クロウリー「違いますよ!夕食を届けに来てさしあげたんです!」


『《えっ、そんなことで見返り求めようとしてたのー!?こっわー、大人ってこえーっ!》』




顔を覆うような仕草をするパペット。
本当に生きているみたい。テレビでしか見たことないけど実際見ると本当にすごいな。



感心していると、グリムは素っ頓狂な声を上げた。




グリム「ふなっ!?に、人形が喋ったんだゾ!?」


『《オレとおんなじ猫!見てライヴ、お揃いじゃねー!?》』


グリム「ぶ、不気味なんだゾ……!」


『《人形だって口はあるんだから喋るってー!何も不思議なことじゃないよなー?》』


クロウリー「グリムくんが困惑していますよ、私語は慎むように」




"むぅ"と可愛らしく声を漏らして、マノくん…?は口を閉じた。
ライヴさんはやれやれとため息をつく。腹話術なのは分かってるけど、ライヴさんの一挙一動には嫌味がない。普通に見れちゃうのがすごい。




学園長の話を聞きながら、グリムが喜んだり落胆したりする。
その間マノくんは口を開いたり閉じたりを繰り返していた。




クロウリー「とりあえず当面の宿についてはここを無料でご提供します。ですが、衣食住については自分で支払っていただかねばなりません。」


『《学生にそこまでさせるだなんて鬼だよねー》』




あ、ライヴさん叱責してる。可愛いな。




クロウリー「手ぶらの貴方が差し出せるものと言ったら……ふふ、そうだ。こうしましょう。」




ごくり、生唾を飲み込む。ライヴさんは壁にもたれながら学園長のことをじっと見つめていた。




クロウリー「そんなに身構えなくても、学内整備などの雑用をこなしてもらうだけです。ひとまず2人1組で「雑用係」はいかがです?」


『《……ホント大人ってズルいよなー》』


クロウリー「そうすれば、特別に学内に滞在することを許可してさしあげます。元の世界に帰るための情報集めや学習のために、図書館の利用も許可しましょう」




マノくんの声は聞こえないフリで、学園長はそう言った。
俺が縦に頷くと、横から小さなため息が聞こえた。

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(プロフ) - 毎度毎度お話が好み過ぎます…更新楽しみにしてます! (2020年8月17日 15時) (レス) id: 0d837f5408 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年8月17日 13時

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