【ツイステ】 Stoneface__RED.【男主】 (ページ12)

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『…年上の、お小言ね。聞き流してていいから』

静かにそう言って、ライヴさんはティーカップへと視線を落とす。

いつもどおり何を考えているか分からない顔、捉えやすい凛とした声、細かく動く唇。
ただ1つ、違うところを上げるとすれば、安定感だろうか。少しだけ震えた声は、手にも振動が伝わっているようだった。

『…危険なことはしないで。心配だから、言って。頼るのは迷惑じゃない。何かあってからじゃ、遅いよ』

ユウ「…すみません」

『グリムも、お転婆は程々に』

グリム「ゔぐ…わ、わかったんだゾ」

『…2人が無事で、本当によかった…………』

微かに細められた目。…今、もしかして、笑った………？いや口角上がってないし、目なんて本当に微かなんだけど。

その後夕食も終え、一緒に皿洗いをすることにした。
普通に話したかったし、マノくんがいないのはこの瞬間しかない。
グリムはエバくんとまた遊んでいる。癒やし。

ユウ「ライヴさんは趣味とかあります？」

『ぇ、と…………長風呂、とか』

ユウ「へぇ、読書とかするんですか？」

『たまに、ね。……ユウは、何かある』

ユウ「あー、物作り好きですよ。家具とかプラモデルとか」

ピタリと止まる会話。さっきみたいにすらすらとは話してくれないか、ちょっと可愛いな。
人のことになると口が達者になる、とか…？わからん、全く読めん。

長風呂が趣味……これから俺早めに風呂済ませたほうがいいな。そしたら思う存分ゆっくりできるだろうし。

話題、話題……………あ、あるわ。伝えたいことあった。

ユウ「…俺実は紅茶そこまで好きじゃなくて」

『…………ごめん』

ユウ「あああ違くて！…初めてちゃんと美味いな〜って思いました！あれってなんてやつなんですか？」

皿を拭きながらそう言うと、皿を洗う手が止まった。数秒後、小さく言葉が紡がれた。隣にいないと聞こえないくらいの大きさ。

『俺の、ブレンドティー…気に入ってもらえて、嬉しい』

ユウ「ティーカップもキレイですよね〜。こんなのここにありましたっけ」

『今日、運んできたやつ…俺の趣味』

ユウ「センスいいですね、ライヴさん」

『……褒めても、何も出ない』

花飛んでる気がするけど気のせい？ちょっと声が嬉しそう。
2日目にして少し違いが分かってきたような気がする。