理系女子の活動日誌【QK】 (ページ13)

今日:2 hit、昨日:3 hit、合計:250,792 hit

013 ページ13

｢改めて、我らがTQCに来てくれてありがとう！！かんぱーい！！｣

音頭に合わせて私たちは掲げたグラスで近くの人達と音色を響かせていく。
活動には来たけど新歓は来なかった人も、その逆の人もいて、つるさんは前者、こうくんは後者にあたる。

｢あのね、Aさんが高専生の時からずっっっとファンなのてもうほんとに好きて語彙力なくなる須貝さんと兄妹とかまじ萌えるしこうちゃんさんと山本さんとAさんのTwitterの絡み合いが好き...動画でもみたいです1ファンとして待ち遠しいです...好きです...｣

酔いつぶれた同級生がQuizKnockについて感想というか、掃き溜めというか、とりあえず嬉しいことを言ってくれている。

｢ありがとう、でも、私たち歳は違うかもだけど同級生だから気にせずにタメ口でいいよ～｣

なんていうとまじ女神QKの姫、すきですとぽろぽろを涙を流し出す。
そんな彼女は天音ちゃん。私はあまちゃんって呼ぶことにした。よく見かけると思っていたら数少ない機械情報の女の子だった。
前に仲良くなった編入生、絢菜ちゃんことあやちゃんは一般教養の時にしか会えないから、あまちゃんは貴重な同学部の女の子。仲良くなれて嬉しいし私のことも知っててくれてさらに嬉しい。

｢俺ら視聴者さんに需要あんじゃ～ん、仲良く行こうよA～。ほら飲んでる？おれはねー、まだ飲み足りなーい！｣

少しだけ口がまわっていないこうくんは絡み上戸らしく、まだまだ飲める様子で、私の隣にやってくる。

飲みすぎじゃないの、と水を渡すけど、飲まれずに新しく着た紫陽花色のサワーを手に取り、飲んでから私に勧めてくる。

渋々1口飲むと、えへへ、A飲んでくれた、嬉しー、なんて言って元いた場所に帰る。
酒が人を変えるってホントのことだな。うん。

前にいたあまちゃんは需要に対して供給が多すぎて...なんて言いながら天を仰いでいる。私たちの視聴者って、礼儀正しいしマナーも良いけど、なかなかに愛情表現すごいんだな...。

｢Aちゃん、今こうちゃんに絡まれてたでしょ、見ちゃった～。須貝さんに言ったらどうなるかな～｣

なんて意地悪い顔をしながら近づいてくるそうくん。

｢お兄ちゃんに言っても別に怒られはしませんよ｣

私の頭の中にはAいつからこうちゃんとそんな仲だったの！？お兄ちゃんに話しなさい！と言っている兄の姿。
そう言うとちぇ、と呟いて踵を返した。
もうすぐ23時前だから、解散するかなあ。