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海 で の 再 会 ページ8
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「お前かき氷食う？何味がいい？」
夏の焼くような熱気の中、
私は友人と海に遊びに来ていた
彼も自分と同じくカナダ人である
何年か日本に住んでいるらしくて
日本語は完璧に等しかった
「俺はレモンにするけど、Aは？」
「同じ味で」
私の応えを聞いた途端
彼は走って店に買いに行く
そんなに急がなくてもいいのだけれど
「おおっ！これは完成じゃない？」
「うーん、でも何か足りないような…」
不意に、懐かしい声が耳朶を打った
驚いて声の主を見ると
瓜二つの顔貌、男の子にしては長めの髪
間違えない『葵兄弟』だ
どうやら２人で砂のお城を
作っているらしい
私は近くに落ちていた
綺麗な貝殻を拾って、お城にくっつけた
「もしかしてこの前の…」
「金髪美女さん！」
ひなたは私を見るなり
目を輝かせて、飛びついてくる
当然、踏ん張りきれずにぶっ倒れた
「も〜会いたかった♪」
「ちょっとアニキ、離れろよ」
まったく、と呆れながら
ゆうたは兄の首元を掴み、私から引き剥がす
ついでに私の手を取り、立たせてくれた
終わり←連 絡 先
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作者名：ＫＡＮＡ | 作成日時：2016年8月20日 7時
