珍しい客人 ページ15
朝っぱらから仕事があるらしく、話が終わると彼は直ぐに部屋を出て行ってしまった。
一人になった部屋で机の中から小さな箱を取り出す。
「安吾…何を考えているんだ？」
中身を摘み上げ、意味もなくそれをじっと見つめる。
いくら睨みつけてみても、その無機物は一切口を割ろうとしないので、私はため息を吐いた。
全く、拷問も効かない相手を寄越すなんて、彼も中々やってくれる。
「まあ君は、此処にいるだけで役に立つ可能性もあるのだけども。」
�犁嫦誼劉瓩箸いΩ斥佞鯒称△忙廚ど發�べなが私は一人呟く。対策をしている可能性は高いが、やってみる価値はある。そう考えた私は椅子から立ち上がり、準備を始めるのであった。
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「んん…駄目だ……。まあ、失踪する直前だったんだし、対策しない莫迦はいないよね…。」
結果は失敗、当たり前である。
無駄な努力だった。そう溜め息を吐いたと同時にノックの音が聞こえてきた為、私は慌てて机の上のガラスペンを握った。続けて聞こえて来る聞き慣れた声に、私は目を見開く。
「A、俺だ。突然の訪問を許して欲しい。良ければ中に入れてくれないか？」
パソコンを操作して扉を開けば、織田作は部屋に足を踏み入れる。権力を乱用し、しょっちゅう呼び寄せてはいたものの、連絡も無く、しかも彼の方から出向いて来るなんて初めてだった。
私の動揺を知ってか知らずか、彼はすぐに本題を切り出す。
「ありがとう、突然すまないな。…単刀直入に言おう。お前の力を貸して欲しいんだ。」
私の心の中にピシャ、と雷が落ちた。
…それは余りにも単刀直入に言い過ぎである。どうしてそうなったのか、その経緯位は簡単に教えて欲しい。いくら織田作でも、内容も分からない内から無責任に良いよ、とは言えないぞ。
私が首を振れば、彼はぐっと眉を下げる。
…そんな顔をしないで貰いたい。断った理由を述べようとした私の眼前に彼は申し訳無さそうに一枚の紙を突きつけた。
「君が忙しいのは分かっているが………すまない。銀の託宣だ。今だけで良い。今だけは俺を優先して、くれないか？」
「…律儀だなあ、そんな物無くても私は幾らでも協力するのに。何に協力して貰いたいのかが全く分からなかったから、頷けなかっただけだよ。それにしても、銀の託宣か……安吾の件かな？」
問いかければ彼は頷いた。
「話が早くて助かるな。少し、調査に付き合って欲しいんだ。」
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ゆー - 初見です！すごくおもしろいです！！！更新頑張ってください！待ってます！ (2018年5月17日 12時) (
レス) id: bf6bf64614 (このIDを非表示/違反報告)
じゅき(プロフ) - 碧さん» コメントと優しいお言葉をありがとうございます…！更新再開させて頂きました。良ければまた読んで頂けると嬉しいです…！ (2017年12月11日 18時) (レス) id: 15f8ca2f69 (このIDを非表示/違反報告)
碧 - いつも楽しく読ませていただいています。ゆっくりでも全然大丈夫ですから、体調に気をつけて頑張ってください！応援しています！ (2017年11月27日 18時) (レス) id: 16d028813b (このIDを非表示/違反報告)
じゅき(プロフ) - 天衣失格さん» ありがとうございます…その様にお褒め頂き恐縮です……！これからもこの小説をどうぞ宜しくお願い致します！ (2017年11月18日 20時) (レス) id: 1989906b38 (このIDを非表示/違反報告)
じゅき(プロフ) - マイさん» コメントありがとうございます！楽しみにして下さっているのですか……！更新頑張りますね！ (2017年11月18日 20時) (レス) id: 1989906b38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：じゅき | 作成日時：2017年11月12日 21時
