☆― 37 ―☆ ページ37
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二宮「お前にフラれて落ち込んでた二宮少年に言ったんだよ。
“ストレス溜めるなら金貯めろ”って。(笑)」
A「……。」
二宮「いじめられてる。とでも思ってたのかね？(笑)」
あの頃は恋愛経験が少なすぎて、
傷つけ、傷つきあってたんだろうな。って今なら思える。
二宮「おかげで通帳記帳が俺の趣味。(笑)」
なのにアンタは、あの頃の私を明るく笑い飛ばしてくれて。
今では私、ソレにちょっと救われてるの。
二宮「結婚資金には困んないくらい持ってるよ？俺。(笑)」
A「……///」
二宮「んふふ。(笑)」
だけどこれは……反応に困るっ！
(なんて答えろって言うのよっ！)
ただ、こういう変化は―――――、
“告白”以降 少しずつ見えるようになったいた――――。
二宮「泡。(笑)」
A「…？っ…！」
するりとコイツの親指が私の唇の上を滑る。
二宮「お前、ラテ好きなの？」
A「///あ、うん。(付いてたのかっ！///)」
二宮「ふう〜ん。」
チュっとその親指に付いた泡を吸い取る。
二宮「翔さんと会ってんじゃねぇだろうな？」
A「��(ﾟﾛﾟ〃)ﾊｯ！？ないっ！ない！ない！ない！！！」
二宮「そ♪(ﾆｯｺﾘ)」
時折 見せる嫉妬も。
二宮「まぁ 翔さんにはあげないけどね♪」
ちょっと自信あり気な表情も。
二宮「んふふ。(笑)」
そのくせ、照れた様に笑う姿も。
A「………///」
私の胸を擽るのに―――――、
二宮「んじゃまぁ、コレ飲んだら帰るか。」
A「ん。」
やっぱり決定的な“何か”は まだなかった。
.
.
二宮『ハァ〜。』
A「(笑)」
電話の向こうでは盛大なため息。
A「ナニ落ち込んでんのよ。(笑)」
二宮『…だってさ。』
A「仕方ないじゃない。仕事でしょ？」
二宮『そうだけど…。』
恒例だった金曜日の食事が、
コイツの仕事の都合でダメになったって言う連絡をくれたんだけど、
奢ってもらえる私より、誘っておいた本人の方が落ち込んでる。(笑)
A「来週は？行けるんでしょ？(笑)」
二宮『まぁ…。』
A「(笑)」
もうソレは、コイツにも私にも当たり前になりつつあって、
いつの間にか私も、コイツとの食事を楽しみにしていた。
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作者名：舞
作成日時：2016年5月15日 0時
