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「ああそれ…すみません、嫌われている自覚が無かったんですね。余計なことを言ってしまって申し訳ないです」
義勇さんと彼女の会話に何と反応して良いものかと考える。
心做しか義勇さんは少し落ち込んでいる様に見えた。
「坊や」
「はいっ」
突如、話し掛けられた竃門くんは義勇さんの後ろから勢い良く顔を上げる。
「坊やが庇っているのは鬼ですよ、危ないですから離れて下さい」
「ちっ…！違います、いや違わないけど…あの、妹なんです。俺の妹で、それで」
彼女は口元に手を添えて、ひそひそと先程よりも小さな声で竃門くんに話し掛ける。
竃門くんが抱き上げている女の子は、彼の妹でそれに加えて鬼？
鬼殺隊でありながら鬼を連れている？
実弥さんの継子でありながら、そんな事に今更気付くだなんて不甲斐ない。
「まぁ、そうなのですか可哀想に。では…苦しまないよう優しい毒で殺してあげましょうね」
優しい微笑みとは、裏腹の言葉に竃門くんは黙り込んだ。
これは彼にとっては絶望的な状況だろう。
いくら竃門くんの妹だとしても鬼なら仕方の無い、気の毒だが。
俺は実弥さんと一緒に全ての鬼を殲滅すると決めた。
「動けるか」
静かな沈黙の後、一番に口を開いたのは義勇さんだった。彼はちらりと俺に視線を移す。
「動けなくても根性で動け、妹を連れて逃げろ。Aは何も言わずに炭治郎を加勢してくれ、責任は持つ」
「冨岡さん…すみません、ありがとうございます！」
俺に有無を言わさず、炭治郎は妹を抱えて勢い良く走っていく。
�牴燭盡世錣困鵬胆��瓩修Ω世辰慎鼠Δ気鵑蓮△修谿幣絏燭盡世錣困北曚辰独狃�を見ている。
どうすることも出来ない俺は、仕方なく竃門くんを追うことにした。
俺が従うのは、実弥さんだけだ。
でも責任を持ってくれるのなら、昔のよしみで助けてもいいと思った。
「大丈夫？傷酷いけど」
「だ、大丈夫…っ」
竃門くんは途中で木箱を持ち、必死に走る。
呼吸も浅く、汗が凄い。
怪我の具合も悪そうだが、必死に妹を抱えて出来るだけ遠くへと急ぐ。
未だに理解し難い。妹だとしても、鬼だろう？
だが、もし兄さんが生きていて鬼になってしまったとしたら俺はどんな選択をするのだろう。
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303(プロフ) - 実弥さんも夢主もめっちゃ好きです！不器用でとっても優しいところ可愛いすぎます(^^)これからも応援してます (2021年1月4日 4時) (
レス) id: e43609f7a0 (このIDを非表示/違反報告)
はまぐり(プロフ) - やばい面白いですね(語彙力)めっちゃ好きです！！ (2020年12月1日 14時) (レス) id: fe50b1b3b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朝ギ | 作成日時：2020年11月1日 22時
