【文スト】肆・ネットでマフィアの首領と友達になってた件

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失敗という文字に顔面が真っ青になる。腹部を狙って穿たれた一撃に、唇を噛み締めて痛みを堪える。この間の異能者との相手よりもこの拳が痛いってどういうことだ。

「ほぅら、どうした？」

余裕そうに笑うリョウメンスクナに、問題ない様子を見せつける。今のでだいたいくらい5減っただろう。元々のHP(耐久値)が15だったからな。まだ大丈夫だ。

「そっちこそ」

曉は悟られないように表情を意識する。リョウメンスクナは皮と骨の塊の割には、格闘センスがかなり高い。怪異症候群2が泣いているだろうと、曉は攻撃へと移る。

▼【こぶし】80→08 成功

【マーシャルアーツ】 51→07 成功

2d4 5 / 1d4 4 / 5＋4＝9

握った拳をぶつける。しかし、あまり効いている様子はない。これは隙を見て拳銃に攻撃方法を変えるほうがいいかもしれないと、曉は思案する。

「大口の割にはこの程度か？」

腹部に決まったものの、どうやら聞いていないらしい。直ぐにピンポイントで、リョウメンスクナの斬撃が飛んでくる。首めがけて来る辺りが、末恐ろしいと鳥肌が立ちそうだった。

▼【回避】74→16 成功

屈むことによって一発即退場、最悪生身にもオーバーキルしかねない攻撃を躱す。首と胴体をまだサヨナラはしたくないからである。

立ち上がると同時に拳銃を取り出す。国木田には撃ったことはないと曉はいったが、それは生身の話だ。【キャラ紙】の時には自動的に銃の撃ち方の感覚が理解できる。けれど、曉本体であるときには、それは不可能である。これは、曉には反映されない。ゲームのアバターのようなものだ。

ちなみに、この拳銃の種類は曉の趣味でS&WM500という実用性のないやつである。購入可能な拳銃で一番威力が高いという。装弾数は5発だ。

▼【拳銃】(S&WM500)80→76 成功

3d6＋2 14

肩部目掛けて放つ。命中した弾丸は、狙いを外れることなく、右肩を貫通する。癪に触る表情は漸く痛みに歪んだ。漸く余裕を崩すことができた。血は流れていないらしく、何も溢れてこないが、確かに肉体には損傷を受けていた。

しかし、その刹那のこと。

回避不可避の攻撃を身に浴びた。残っていた耐久値を全て持っていかれるほどの斬撃であり、オーバーキルで曉の生身にも影響がでるほどだった。

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