【文スト】ネットでマフィアの首領と友達になってた件

実況者の奇譚.2 ページ11

休中、行きたかったスイーツショップに訪れていた。気分上々でスイーツショップへと向かい、パフェとタルトと珈琲を頼み窓席へと座る。

注文が届いた時に写真を撮り、ネットへと上げた。そこから来るコメントに目を通しながらネッ友である彼のコメントに驚いた。

これは会えるかもしれないと、高揚する気持ちを抑えつつ最後のコメントを打ち込み、私は手を振った。

前の黒髪の白衣を着た男性と、金髪の少女が振り返った。私は手を振りつつ、彼が席を立ち上がったのを見ていた。

「はじめまして、ぱぺっとちゃん」

私の席に自分達の頼んだ品を置き、にっこりと笑う彼。紅玉の瞳が綺麗だと思った。私は口元を緩めると、彼と同様に告げた。



彼の話題によく出るエリスちゃんは中々可愛かった。西洋人形のようだ。そんな彼女に気に入られてしまった。因みに彼女は私の隣に座り、リンタローさんは真向かいに座っている。

時折見える花が飛ぶ姿が面白い。

「リンタロー、苺のタルト食べたい」

まだ頼むのか。彼にそう強請る少女に感服しつつ、ドレス着てあげるからと言った言葉に釣られるように頼むリンタローさんに苦笑いを浮かべた。

「あ、ぱぺっとちゃん。エリスちゃんと一緒に写真撮ってもいい？」

そうスマホを構えてくる彼に肩を竦めたが、私は2返事で許可した。微かなシャッター音とフラッシュを、浴びて私とエリスちゃんは液晶へと納められた。

……最後、連絡先を交換されたのは言うまでもない。

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