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―――主 side
ーーー『翌朝』
俺の朝は早い(唐突)
朝日が昇った瞬間鳴き出す鶏の如く、俺の目も覚めてしまう
服を着替え武器を隠せば準備は万端だ
レ「ん…」
主「起きたのか？」
レ「ナツメ…」
主「おはよレオナ」
レ「ああ、おはよ」
主「レオナ、今から話す事をよく聞け」
レ「？」
主「俺はもうここを出て行く」
レ「は…？なんで…ッ」
主「そもそも、俺は修行の為に旅をしてるんだ。だから行かなきゃならない」
レ「ふざけんな！ここで修行すりゃいいだろうが！」
主「そういう訳にもいかねぇんだよ」
レ「…ッ」
主「また会いに行くから、な？」
レ「…(ギュッ)」
主「おっと…(なで)」
レオナはいきなり俺に抱き着いてきた
甘えるように擦り寄ってくるコイツが、ハッキリ言ってめちゃくちゃ可愛い(真顔)←
おっと？首に甘噛みしてくるな？やめろよ？俺はお前のものになった覚えはねぇからな？
主「おい、やめろ」
レ「グルル…」
主「唸るな」
レ「……(すり)」
主「ったく…、他の願いはないのか？」
レ「ねぇな。番になれ」
主「無理だ」
レ「俺は諦めねぇぞ」
主「はぁ…(汗)」
何でこんなに惚れこまれてんだ？でも、そろそろ離してもらわないと
次の場所に向かわないといけないんだ
それでもレオナが離してくんねぇから、俺が折れるしかなくて…レオナに押し切られて１ヶ月、この王宮に滞在する事になった
それを聞いたレオナがめっちゃ可愛い笑顔を俺に向けてきたので、もう何でもいいやと思ってしまう俺を許して
主「……」
レ「……」
主「……」
レ「おい」
主「なんだ？」
レ「どんだけ武器を隠し持ってんだよ」
主「さぁな」
俺はレオナの前で武器を取り出しそれを綺麗に磨いていく
レオナはその量に驚きを隠せないでいた
なんなら、若干冷や汗をかいてる気さえしたからな。うん
そんなに量多いか？これくらい普通だぞ？俺の両親なんかもっと隠し持ってるからな？
主「よし、斬れ味を確かめに行くか」
レ「俺も行く」
主「はいはい」
王様から俺用に用意された訓練場へ向かい、岩や木の板などを斬っていく
うむ、斬れ味はなかなかだな。レオナもずっとガン見したまま動かないし…一体どうした？
主「なんだ？」
レ「すげぇ綺麗だな」
主「は？」
レ「正直、見惚れてた」
主「そうか」
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作者名：抹茶ラテ | 作成日時：2020年7月4日 18時
