+057. Best Friend Ever ページ4
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HC「あれ？Aは？」
"キム先生なら、さっきロンジュンさんが、"
HC「あー、先越されたか。
ありがとな、練習がんばれよ！」
HC「……」
"キム先生なら、さっきマークさんと、"
HC「いつも邪魔してごめんな？」
"ヘチャンさん！今キム先生録音室にいますよ！"
HC「まじ？ナイス！これでみんなとなんか食え！」
"ありがとうございます！"
俺の親友は、事務所内にいるのになかなか会えない。
HC「おい、俺のとこにも顔出せよ。」
「あー、うるさいのが来たーみんなこうはならないでね？」
HC「や！なんてこと教えるんだよ笑」
会えないけど、時々、切なく、儚い顔して
練習生たちを見つめてること、俺は知ってるんだからな。
HC「お前の1Pickは？」
「…今歌ってるあの子。」
HC「ロンジュンみたいなチビだな。」
「うん。ロンジュンみたいに声が綺麗でしょ？」
ロンジュンロンジュンって今も変わらないけど
HC「最近どう？」
「何？Mステの余韻？笑」
HC「違ぇよ、なんかあんだろ？」
「なんかって何？」
HC「デビュー、先越されそうなんだろ？」
"誰から聞いたの？"と足を組み直して
レモネードを一口飲んでこう言った。
「デビューは私が見送ったの。」
HC「なんで、」
「まだ早い。そう思った。」
なんで、そんな、ほとんど話は固まってたのに
「先週キャスティングで入った子。
チョンロみたいなやつがいるんだよ。」
HC「……食い込ませたいんだ？」
「正解。」
らしいよな。
HC「また話聞きに来てやるよ。」
「うん。14時半からダンス。水曜日は大体録音。
木金は週末テストしてて、土曜日はオーディション。」
HC「忙しそうだな。」
「飛び回ってるみんなに比べたら全然だよ。」
俺、ずっとお前の1番でいるから。
1番の親友。そうだろ？
ロンジュンにも、マクヒョンにも
俺と同じ役目はできない。そんな自信すらある。
「何ニヤニヤしてんの？キモっ笑」
HC「えーんキム先生がいじめるよぉ。」
たくさん泣いて、シミだらけの俺らだけど
何もかも語って分かち合って、共鳴して
HC「今度127のツアー観に来いよ。」
「VIP席、私の分と別で7つ空けといて。」
HC「おう。笑お前の育てた夢、連れて来いよ。」
ずっと、繋がっていよう。
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作者名：玄兎
| 作成日時：2023年5月25日 0時
