+058. Drive ページ5
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JM「お嬢様、お足元に気をつけてご乗車ください。
あと、シートベルトをしーっかりとお締めになって
窓側の腕と頬にはしーっかり日焼け止めを塗りたくって
サングラスをかっこよくキメて、あとは、えっと」
「なんかやっぱり怖い。降りる。」
JM「あーだめだめ！なんで降りるの！」
車の免許をとった。お嬢を助手席に乗せてやるんだ。
ロンジュンには言ってない怖い言えないキャー♡
「どこ行くの？」
JM「んー、秘密？
まぁまぁ、今日は話しながらゆっくりしよう。」
話したいことがあって一日中Aを連れ回した。
やっぱりAがいないと不安で、必要なんだ。
ジェノに大丈夫かって頻繁に聞かれる。
自分でも何なのかわかんないんだけどね。
日が暮れてきて、涙が出てきちゃった。
「運転代ろうか？」
JM「俺のこと殺す気なの？」
「いや、私の方が今死にそうだよ？
一旦どこかで車止めよう？」
泣きやめとは言われなかった。
まぁ、そういうやつだよな。
「辛い？」
JM「どうなんだろう。」
「客観視しようとすぎてるんじゃない？
誰かから見たジェミンが辛いかどうかじゃない。
私が聞いてるのは、っゔ、」
ライトアップされた橋が並ぶ漢江。
Aを引き寄せて抱きしめた。
JM「俺辛い。」
「…うん。」
JM「楽しかったこと、一緒にいた時間を思い出すと
幸せになれて、俺幸せだなって思えて、
現実を見たら、そうじゃなくて」
「…うん。」
"わかるよ"とか"わたしもそう"とか
そう言わないAだから話したいんだ。
"それで？"って大したことなさそうに
言ってくれるジェノも好きだけどね。
「誰になんて言われても、本能でいていいんだよ。
しっかり者で面倒見いいジェミンもジェミン。
ふざけてぶりっ子して訳わからないジェミンも
テンション底辺で何話しても睨んでくるジェミンも
ご飯残しただけでキレていじけるジェミンも」
JM「どんどん悪口になってる笑」
"心配してたんだ"と、頭を撫でてもらった。
「ジェミンがダメになるとチソンが食いっぱぐれる。」
JM「また苦しくなったらドライブ誘っていい？」
「苦しくなる前に誘ってくれる？
練習終わる時間いつも同じだから、迎えに来て。」
俺、大事な時間を過ごした親友が
Aで本当によかった。
1人ぼっちだった俺に
しつこく話しかけてくれてありがとね。
JM「あ〜きようぉ♡」
「きゅぅ？」
JM「きゅ〜？」
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作者名：玄兎
| 作成日時：2023年5月25日 0時
