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雪が薄く積もったある日、
凍えるほどに寒かった前日の夜とは変わって
ポカポカと日差しが暖かい午後2時に
その日も彼女を迎えにバス停に行った。
ザクザクと、白い道に足跡と足音を残して
まるで心の高鳴りを奏でているかのようで
無意識のうちに早く歩いていたのか
気がついたらいつもよりも早くバス停が見えてきた。
［ロンジュナ、もう外に出ちゃった？］
RJ『うん、今歩いてるとこ、もうすぐ着く。
早くあ、いやえっと。今日暖かいからさ、早めに出たんだ』
"早く会いたくて"そう言いかけて1人で顔を赤くした。
［ごめんバス乗り遅れちゃった。
寒いだろうから先に練習しててもらえる？］
RJ『待ってるよ。俺が早く来たんだし
今日は暖かいし大丈夫。走らないでゆっくりおいで』
［いや、走らないと！
向こうのバス停から出るバスも、もう来ちゃう］
RJ『危ないから一旦切るよ？転ばないでね、
乗れたかどうか後で連絡して』
電話の向こうで息を切らしながら
"わかった"と言うのが聞こえて通話が終わると
先に来たいつものバスからAは降りて来なくて
運転手が"今日は乗ってないよ"なんて教えてくれた。
『ごめん！本当にごめん！』
RJ『え？ちょ、どこから来たの？
待って、今そっちに行くから！』
彼女は反対側の車線に止まったバスの陰から出てきた。
今にも車道を走って来ようとするから大声で止めた。
『ごめん、寝坊しちゃって、バスでも寝過ごしちゃって、
次のバス停で起きて戻ってきたんだ、』
RJ『ふはっ笑なにそれだっさ！笑』
正直、その頃の俺たちは眠い日が多かった。
夜遅くまで練習しているし、
学校に通っていたメンバーは尚更。
『そういえば、昨日マフラーありがとう』
RJ『うん？あぁ、それそのままAがつけてて。』
その日から、俺のマフラーは毎日Aが首につけて
代わりにAは数日後のクリスマスに
俺に別のマフラーをプレゼントしてくれた。
HC『で、付き合ってるんだろ？』
MK『ソルチキヤッカン、これで付き合ってないってのは
ソルチキヤッカン、説明できなくない？』
JM『ジェノ、俺のマフラーつける？』
JN『要らね。』
JM『チソア〜』
JS『要りません。』
まぁ、当然揶揄われたけど
『ふふ、何言ってんだか笑』
それを面白そうに笑って聞いてる彼女を見て
俺はちょっと期待して眠れなかったんだ。
:005. Take My Breath→←:004. Walk With You
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玄兎(プロフ) - 奈胡（元jen）（読み垢です）さん» こんばんわコメントありがとうございます！私も泣きながら描いた箇所があります…🫣嬉しいです！今後の励みになりました！ (5月15日 1時) (
レス) id: 3e814a21c2 (このIDを非表示/違反報告)
奈胡（元jen）（読み垢です）(プロフ) - こんばんは 泣きながら読んでいます…みんなキラキラしてる 玄兎さん素敵です (5月15日 1時) (レス) @page21 id: 8b083b7e19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玄兎
| 作成日時：2023年2月18日 8時
