:005. Take My Breath ページ13
・
流石にドンヒョクたちには自分の気持ちを認めて
いつかいつかとその時を伺っていた2月の終わり。
『やっぱり少し寒いね。』
RJ『雪はもうほとんどないのにな。手、貸して。』
バスを降りてすぐ、手を繋いでポケットに入れる前に
必ず彼女の手に息を吹きかけて温めた。
乾いた歩道を歩きながら、その脇に残る雪が
日を追うごとに小さくなるのを見届けた。
息をするたび、話をするたびに
俺の口から吐き出される白い息が暖かかったのは
それくらいに俺の気持ちが高まっていたんだと思う。
『そろそろブーツからスニーカーにしようかな』
RJ『流石にまだ足元寒そう。』
他愛もない会話すら愛おしくて、
でも少し気を抜いたら、"好きだ"と言ってしまいそうで
『ごめん！バスがちょっと遅れて』
RJ『うん、早く会いたかった。あ、いや、えっと』
『ふふ、変なの笑』
頭の中に、"Aが好き"って言葉ばかりが
なん度もぐるぐる回っていたんだと思う。
時々そうやって無意識に感情を口走ってしまっていた。
『ロンジュンてさ、考える時も韓国語なの？』
RJ『どうだろ？てか、なんで？』
『いや、時々韓国語で独り言言ってるからさ』
RJ『え、出てる？』
自分でも知らないうちに、本人の前で
言っちゃってるんじゃないかってかなり焦って、
一時的に意識的に、中国語で考えてた。
『来月はロンジュンの誕生日だね』
RJ『何日か覚えてる？』
『ジェノと一緒で23でしょ？』
RJ『お、正解！』
『その頃には桜も咲いてるかなー』
RJ『桜は4月頃じゃない？』
4月になれば、Aは高校生になる。
新しく出会う人を好きになってしまっては困るからと
それまでに告白しろと、みんなに背中押されて、
……いや、背中を叩かれていた。
JM「最初は手紙で告ろうとしてたよね、
まじ俺が必死で止めたんだから」
JN「手紙だなんて誰がアドバイスしたの？」
HC「え、俺だけど、何？」
そう、ドンヒョクに言われて書いた手紙は
結局渡せずにそのままどこかに行ったんだっけ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 156人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「NCT」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
玄兎(プロフ) - 奈胡（元jen）（読み垢です）さん» こんばんわコメントありがとうございます！私も泣きながら描いた箇所があります…🫣嬉しいです！今後の励みになりました！ (5月15日 1時) (
レス) id: 3e814a21c2 (このIDを非表示/違反報告)
奈胡（元jen）（読み垢です）(プロフ) - こんばんは 泣きながら読んでいます…みんなキラキラしてる 玄兎さん素敵です (5月15日 1時) (レス) @page21 id: 8b083b7e19 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：玄兎
| 作成日時：2023年2月18日 8時
