某夕闇ベーシストのTOになった話

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ともやんside



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その日はツアーライブの日だった。

例の如くリハをし、最終確認を追え、楽屋入り。
流れの確認をした際、今日は最後にファンサービスでピックやタオルを投げると聞いて、まあいつも通り適当に投げとけばいっか、なんて考えていた。




千葉｢あー、今日可愛い子こねえかなー！｣



小柳｢おまえそれ毎回言ってんな(笑)｣



と｢アホくさ(笑)そもそも見えねーだろ物理的に(笑)｣



にっち｢これだから千葉は…｣




そんなくだらない会話をしていたら、開演時間。




BGMが流れ、会場が手拍子に包まれたタイミングで俺らが登場。






そこから演奏が始まり何曲か進み、



小柳｢やっぱり猫には感謝しないとなってーーー！！！？思うんですよねえーーー！！！｣


といういつも通りの前振りから、夕闇の代表曲の一つでもある猫サンキューが始まった。





自分で言うのもあれだけど、この曲はベースがめっちゃかっけえ。だから夕闇の曲の中でもかなり好きだ。





いよいよベースソロ。俺の見せ場と言っても過言ではない。



間違えないように、かつ力まないように気合を入れて演奏する。





観客の黄色い歓声で包まれるこの時間が俺は嫌いじゃない。






弾いている途中、さっきまで視線は遠くの方にしか向けていなかったが、少し近くに向けてみた。






………そしたら目の前に、目を輝かせて俺のことを見ている、俺の好みドンピシャの可愛い子が居た。






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