某夕闇ベーシストのTOになった話

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小柳 side




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ーライブ終了後ー




今回の公演も無事成功。満員御礼。
ありがてえことに最近どんどん人気が上がってるのが目に見える形で分かるようになって、今日のライブも楽しく終わった。





ただ一つ気になったのが、ともや。


猫サンキューのMCあたりでこいつ今日おかしいな、と思い始め最後のファンサービスの時に確信した。



あいつは普段お客さんにタオルを投げる時遠くにまあ割と適当に？投げてしまうはずなのに、今日は違った。



多分大体のお客さんどころかほかのメンバーですら気づいてなかっただろーけど、最前の女の子に自分のタオル手渡ししてた。


後で問いつめてやろーと思いながら退場し、その時にチラッとともやがタオルを渡してた子を確認した。


感想としては、｢ともやが好きそうな子｣だった。服は可愛すぎない感じなのに、顔は可愛い。いかにもって感じの子。



そんなことを考えて控室に戻ると丁度ともやと二人きりだった。






と｢いやー、つかれたわ｣



｢おーおつかれ、今日ともやご機嫌じゃなかった？｣



と｢え、、、いやあ…(笑)｣




｢えってなんだよえって(笑)｣




と｢あ、そうだストーリーあげよっと｣




｢逃げんなって(笑)…あれ？おまえファンサでタオル渡してなかったっけ？｣




と｢見られてたのかよ(笑)あげたっていうかあげる前にあの子の借りてビショビショになっちゃったから俺のやつ返した｣




｢え？は？借りた？えっどういうこと｣



全く文脈が理解できなかった俺は、一連の流れを全部ともやに説明してもらった。






｢───そういうことね、もしかしてリスナーにガチ恋でもした？｣




と｢いや恋愛感情ではない、ただ可愛いなー幸せな顔見たいなーって思っただけかな｣




それはもはや恋なんじゃないか？って思ったけど
こんなすぐの段階で他人の俺が決めつけるのもなんか違うし、なによりともやの今の気持ちを尊重したいから
踏み込みすぎず協力していこうと思った。






小｢ちくしょー、たのしそうでいいなおまえー！｣


と｢どうしたんだよいきなり(笑)｣





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