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episode.4「武器調達」 ページ7

〜〜〜


千秋side



有「・・・いた。」



新校舎二階。



音楽室前に、そのぬいぐるみはいた。



有「・・・床に穴が空いてる。同じような大きさの、同じような形・・・。」



確かに、床には穴が空いていた。



その奥でぬいぐるみが床にスコップを打ち付けた。



ヒュ、と音を立てて、その辺りの床に丸い穴が空く。



有「・・・・千秋、もし私が捕まっても、いつも通りにして。・・・行くよ。」



薙刀を肩から下ろした有葉ちゃんは、凄い速さで駆け出す。



千「む、無茶しないでね!」



そう叫ぶと、有葉ちゃんが少しだけ頷いた。



[グルル・・・]



あと10mくらいのところでようやくぬいぐるみの方も気がついたようで、スコップを横に構えている。



そして、鋭い爪を有葉ちゃんに向けて降り下ろした。



有「・・・っ・・・!」



有葉ちゃんの頬に傷がつく。



痛そうに一瞬顔をしかめて、彼女は薙刀をふるった。



ズシュンッ、と心地よい音が聞こえて。



彼女の手にはスコップが握られていた。



近づいてきて、ずい、とそれを押し付けられる。



千「あ、有葉ちゃん?」



有「・・・千秋の、武器。畑とか、お墓とか、いつもしてくれて、ありがとう。」



目をそらしながら、そういう彼女に。



私は精一杯の笑みを浮かべて、



千「こちらこそ、いつも守ってくれて、ありがとう。」



そう、返した。



〜〜〜〜
冬眠したいくらい寒いです。
今年は雪がいっぱいつもりそーです。

episode.5「傷の治療」→←episode.3「護の憂鬱」


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設定タグ:オリジナル , ぬいぐるみ , 学校   
作品ジャンル:ホラー, オリジナル作品
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作者名:白れん | 作成日時:2017年12月10日 12時

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