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「見張りじゃねぇかよ」
「実際のところそうでしょうね」
しばらくは送迎が同じ車になると事務所に言われてこの一言。
反省する気がなさそうなカズさんにマネージャーがため息をつく。
「とりあえず、しばらくは仕事以外での外出は禁止ですから」
いいですね、と念を押されてカズさんが渋々頷く。
「じゃあ篠田さん、後はよろしくお願いします」
「え、ええ？なんで私？」
「いやぁ……」
僕達が何か言うよりも篠田さんの小言の方がよっぽど効きますから、なんて言われたらもう黙るしかなくて。
不満そうなカズさんを促してマンションの中に入った。
「…で、本当に彼女なんですか？」
「ノーコメント」
「……いつからなんですか」
「秘密」
「ちょっと、ふざけないでもらえます？」
何を聞いても答えようとしない彼に腹が立って睨みつけると、またいつもの軽い笑みを浮かべて逃げられる。
「ふざけてねぇよ？お前には関係ないから話さないだけ」
「関係ない、って…！！」
「だってそうでしょ？これは俺の問題だから」
まるでここから先は入ってくるなと足元にラインを引かれたような感覚。
私とカズさんだけに見えるそのはっきりとしたラインは、決して越えることのできない境界線。
"可愛い後輩"の私には踏み越えられない。
「じゃ、お疲れ」
去っていくその背中にすがりたくて、何かを言いたくて。
結局何も言えずに上げかけた右手を下ろす。
大野さんに話を聞こう。
ふと、唐突にそう思った。
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紫苑(プロフ) - yukidarumakunさん» あとがきにも追記しましたが、この二人のその後を短編で書き始めました。ぜひ覗いてみてくださいね。 (2020年6月7日 16時) (
レス) id: 217cb95def (このIDを非表示/違反報告)
yukidarumakun(プロフ) - ものすごく楽しみです！またこの2人に会えるのを楽しみに日々の生活頑張ります。こんな時期ですので御無理のないよう創作して下さいね。 (2020年6月6日 19時) (レス) id: b586aa50e6 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - yukidarumakunさん» 労いのお言葉ありがとうございます。この後の二人については少し考えていることがあるので楽しみに待っていてください！続きを書いた時にはまたこちらでお知らせしますね。 (2020年6月4日 12時) (レス) id: 217cb95def (このIDを非表示/違反報告)
yukidarumakun(プロフ) - 完結お疲れ様でした。この後の2人も見たいですね。また、いつか続編読ませて頂ける日を楽しみたいしています。 (2020年5月31日 19時) (レス) id: b586aa50e6 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - めぐぽん(*´･∀･)さん» コメントありがとうございます。楽しみと言って頂けて嬉しいです。更新頑張りますね！ (2020年5月26日 23時) (レス) id: 217cb95def (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫苑
| 作成日時：2016年12月14日 22時
