物陰 ページ20
A side
お父さんからの手紙を読んだ時
こんなこと今更言われてもなぁって思った。
それと同時に、相手の人、つまり僕の姉は
どう思ってるかなって考えたんだ。
きっと、お姉ちゃんだって混乱してるだろうし
今更妹が現れても、どうしたらいいかなんて分からないだろう。
もし、もう既に出会っている人がお姉ちゃんなら今の関係のままでいいし
まだ出会ってないなら、出会わないままでいい。
そう思ってたんだ。
サナ先輩は、僕を驚いた顔で見て
サナ「その手があったか…」
って小さい声で言った。
A「え?」
サナ「いや、サナもさ、どうしていいか全然分かってなくて。Aちゃんの言う通り、そのままの関係でいいなぁって。」
どうやら僕の提案には応じてくれてるみたい。
A「ありがとう、お姉ちゃん。」
サナ「うわぁ、なんかそんなん言われたら照れる///」
そう言って顔を赤くして笑うサナ先輩は、
お父さんが照れ隠しで笑う時にそっくりだった。
サナ「じゃ、これからも後輩としてよろしく(笑)」
A「はい。僕も、よろしくお願いします。」
サナ「あ、私の事オンニって呼んでな(´ー`)タメでもいいし^^」
A「わかりました。あ、そうだ」
サナ「ん?どうしたん?」
A「ほら、隠れてないでさ、出ておいでよ」
僕がそう言うと、扉の裏から現れたのは
サナ「あ、チェヨンちゃん」
A「僕が気づかないとでも思った?」
チェヨン「いや、その…盗み聞きするつもりは…」
A「紹介するね。こっちは彼女のチェヨン。チェヨン、この人は、僕のお姉ちゃん。サナオンニだよ。」
チェヨン「あ、こ、こんにちは。」
サナ「ふふっ、可愛いなぁチェヨンちゃん。Aの事、よろしくな?」
チェヨン「…はいっ」
サナ「よし!じゃあ3人でご飯でも食べに行こっか!」
A「サナオンニの奢り?」
チェヨン「そんなわけないでしょ、Aが出すの。」
A「え〜!そんな!!」
サナ「じゃ、私先に外行っとくな〜」
チェヨン「私も。A、早くしてね」
A「はーい。」
2人が出ていくと、急に静かになる部屋。
A「………ねぇ、いつまでそこにいるの?」
僕は部屋の奥の物陰に話しかけた。
ロッカーの陰に隠れている、ミナオンニに。
ミナ「………ごめん」
物陰から出てきたミナオンニは、
見たことないくらい暗い顔をしてた。
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パスタ好きのさらさん(プロフ) - 完結おめでとうございます!これからも応援してます! (2018年6月22日 7時) (レス) id: 0a644f3842 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使 - お大事にリクエストいっぱいかいてすみません (2018年6月19日 14時) (レス) id: ac353e5ac0 (このIDを非表示/違反報告)
想(プロフ) - 堕天使さん» たくさんのリクエストありがとうございます!短編集で反映させていただきます!この作品で反映できなくてすみません(´;ω;`)これからもよろしくお願い致します。 (2018年6月18日 21時) (レス) id: 516fb7033f (このIDを非表示/違反報告)
堕天使 - TWICE 全員と短編集でつきあわせて (2018年6月18日 18時) (レス) id: ac353e5ac0 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使 - リクエストサナとデート (2018年6月17日 0時) (レス) id: ac353e5ac0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:想 | 作成日時:2018年4月17日 1時