ヴィクトリア21…YN ページ23
✴
「まぁそうだよなぁ。
可愛い甥っ子のことなんだから気になるよなぁ」
手を顎に、思案顔で工藤さんが口を開いた。
と、瞬間目を見開いたシムが工藤さんを見る。
「…ぷっ」
必死なシムが可笑しくて、つい笑いが漏れた。
すると今度は俺に向けて鋭い眼光を向ける。
普段冷静なシムの慌てぶりが面白くて
どんな目力で睨まれても、緩む頬は抑えようがなかった。
すると、工藤さんはくいくいとママさんを手招きする。
ママさんは
工藤さんに近づくためにいそいそとカウンターから出ようと移動し始めた。
「な、何話すつもりでいますか！約束が違うでしょう？！」
「こら、チャミナ！お得意さまに向かって！」
呼ばれたことが嬉しいようでニコニコしながら工藤さんの側に近づくママさん。
俺もカウンター越しだけど
何と無く工藤さんの方へと身を寄せる。
が、俺より背が高くて手足の長いシムに阻まれた上に
「お、おい！ちょっと！！あんた何を…！」
俺を追い出すかのように
シムは自分もカウンターから飛び出して、工藤さんとママさんの間に割り込もうとした。
狭い店内、本来なら全く問題なく届くはずのシムの手は
「あ、…ああっ……！」
長いドレスが足元を阻み、
気がついたら
ビタンッ！！
と床に突っ伏すように倒れこんだ。
「……………」
沈黙の店内。
床には顔面から突っ伏しているシム。
静寂を破ったのは
「…ブッ……！はっはっはっはっは〜〜！」
工藤さんの高笑い。
「あの時とまんま、一緒だな〜〜！！」
「……え？」
ゆっくりと頭を上げるシム。
大丈夫かな、と覗き込んだら
鼻が高いせいか真っ赤になっていた。
「誰かのパーティー会場でよ、お前さんずーっと壁の花だったのに、ビュッフェの料理が新しくなるたんびに嬉しそうに取りにいってはばくばく食っててよ〜〜
イイトコのボンボンなのに気持ちのいい食べっぷりだったんだよなぁ。
んで、ウェイターに差し出されたアルコールを多分、そうと知らずにガッツリ飲んで、酔いが回って、で、足元もつれてばったり倒れ込んだんだよ！
まあ、あの時の周りの慌てようときたら…
俺以外は特に注目してなかったみたいだから事情がわからなくて大騒ぎだったよ！
御曹司がいきなり倒れたんだからな！！」
そう言って、工藤さんは大笑いした。
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ゆうの(プロフ) - かえるさん» が、頑張ってみますね、かえるさん…！私の精一杯！！(でもないかな)^_^; (2017年10月15日 20時) (
レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - ユノだからどんな甘々な言葉でもＯＫなんですよねぇ〜(*>∀<*)ドンドン言ってもらいましょう！！！ゆうのさん…お願いしまっす (2017年10月15日 17時) (レス) id: 26c1b93e97 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かえるさん» いやぁ〜〜(*´ー｀*)自分で書いててむず痒いです。ユノだから言わせることができる……。ユノだから(←ここ大事) (2017年10月15日 8時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - 実物はもちろん、やっぱりユノってかっこいい〜( 〃▽〃)『抱きしめておきたい…』朝からもう胸キュンキュンなんですけどぉ〜 (2017年10月15日 6時) (レス) id: 26c1b93e97 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - のこさん» ちょっとしたストレスを妄想で発散しました！！！なんか、いいやつばっかだね〜〜^_^; (2017年10月13日 18時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作成日時：2017年6月9日 18時
