気合 ページ30
★★★
シャワーを終えて、パジャマタイプの室内着が置いてあったからそれに着替えた。
…良かった…バスローブとかだったらどうしようかと思った…
スキンケアを済ませて、
気持ち……眉だけ整えた。ナチュラルに。
鏡の中の自分を見つめる。
…大丈夫。
浩一さんは優しい人だから。
なんの心配もないよ。
信じて一緒に歩いていけばいいんだ…。
自分自身に言い聞かせるように、
真っ直ぐに自分の瞳を見つめる。
…大丈夫。
深呼吸して、バスルームを出た。
直ぐ右を見れば寝室があり
左へ向かうとリビングがある。
リビングに向かうと
ソファの肘掛に腰をかけた、浩一さんの話し声が聞こえてきた。
「…ああ、うん。それで進めてくれて構わないよ。うん。そうだね。……うん」
…仕事の話かな？
ジャケットを脱いだシャツの後ろ姿に、どきん、と心臓が鳴る。
頼り甲斐のありそうな背中に
少しだけ胸が苦しくなった。
「…ああ、じゃあ、それで。後は頼んだよ、うん。じゃあ…」
通話を終えて、顔を上げた浩一さんが
窓ガラスに映る私の姿を捉えて、くるりと振り向いた。
「上がってたんだね！ごめんね、気づかなくて」
「お仕事…ですよね…？大丈夫ですか？」
「ああ、うん！単なる確認事項だから。
今日のためにきちんとできるだけの事はしてきたから大丈夫！
周りを固めてくれる人たちは、よっぽど俺より仕事ができる人たちだから安心なんだよ」
そう言って笑いながら立ち上がった浩一さんは
「じゃあ、今度は俺ね！」
私の頭をポンポン、と軽く叩いて、バスルームへと向かって行った。
触れた頭が温かい。
やっぱり、浩一さんは温かい。
窓ガラスに映る自分の顔。
少し、困り顔になっているのは
…幸せすぎるから、だよね。
「…しっかりしろ！A！」
私は、気合を入れて自分の両頬を軽く叩いた。
★★★
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まい - ピアスの件は話すことができてよかったと私も思いました。私はユノさんよりちょっと年下(ほぼ同世代)ですが、こんな風に思われたらキュンとしちゃいそうです(*^^*) (2019年11月7日 20時) (
レス) id: 07f9b9444b (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - 裕さん» いつになったらなれますかね〜^_^; (2019年11月7日 18時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - 素直になれ〜〜〜ヾ(･ω･｀) (2019年11月7日 16時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - 裕さん» 激しいツッコミをありがとう！！ (2019年11月7日 15時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - おいおいおいおいーっ！！！素直にならないとまぁ〜た誰かを傷付けちゃうわっ！(≧Д≦) (2019年11月7日 15時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2019年10月14日 17時
