シャンパン ページ31
★
浩一さんが出てくるまでの間、
この先、滅多に入ることはないであろう、スィートルームを探索した。
写メも撮ってみた。
…後で佳奈に見せよう、っと。
しばらくすると、来客を告げるドアチャイムが鳴って
モニターに映し出されたのは、ホテルの従業員さん。
浩一さんはまだシャワー中だから‥と、私が出た。
「…はい」
『失礼いたします。ルームサービスをお持ちいたしました』
「…え？」
ルームサービス…？
頭を捻っていると
「ああ！俺が頼んでおいたの！いいよ、入って！」
バスルームから、濡れた髪をタオルで拭きながら浩一さんが出てきて、
私の背後からモニターに向かってそう言って、ロックを解除した。
「浩一さんが？」
いきなりの至近距離にまた、少し心臓がざわつく。
「失礼いたします」
ワゴンを押しながら入ってきたホテルマンに
「ああ、ここからは自分でやるからいいよ？」
にっこり笑ってそう返した浩一さんが
ワゴンを押してリビングに向かうのに
私も直ぐ横をついて歩く。
同じパジャマを身につけた浩一さん。
ペアルックみたい。
なんとなく気恥ずかしい…。
リビングに戻り、浩一さんはダウンライトのみに切り替えて、室内を暗くした。
「まだ少し飲み足りなくてね…」
そう言った浩一さんが手にしたのは、
「…シャンパン？」
「そう！お祝いだから！いくよ？」
そう言って、勢いよくシャンパンのコルクを抜いた。
ポン！と気持ちの良い音が響いて
シュワシュワ…と泡の弾ける音が聞こえてくる。
シャンパングラスに注いで、手渡してくれる浩一さんは
手慣れている感じがして、とてもカッコ良かった。
「二人のこれからに、乾杯！」
浩一さんの言葉に
軽く、ガラスの蓋を合わせた。
口をつけると
「美味しい！」
とても飲みやすいシャンパンで。
緊張から、喉が渇き、ついついグラスが進むのを浩一さんに止められた。
グラスを持つ手に、その大きな手を重ねられる。
「飲み過ぎだよ…Aちゃん」
そのまま近づいて来た浩一さんが柔らかな唇を重ねた。
一瞬、こわばる身体。
そのままグラスを奪われ
浩一さんにグッと腰を引き寄せられる。
「…連れて行っていい？」
少しだけ離れた唇の隙間から
甘い吐息と共にそんなことを言われて
答える間もないまま、すくうように抱き上げられた。
バランスを取るために、思わず慌てて浩一さんの首回りにしがみつく。
そのまま、寝室へと運ばれる。
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まい - ピアスの件は話すことができてよかったと私も思いました。私はユノさんよりちょっと年下(ほぼ同世代)ですが、こんな風に思われたらキュンとしちゃいそうです(*^^*) (2019年11月7日 20時) (
レス) id: 07f9b9444b (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - 裕さん» いつになったらなれますかね〜^_^; (2019年11月7日 18時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - 素直になれ〜〜〜ヾ(･ω･｀) (2019年11月7日 16時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - 裕さん» 激しいツッコミをありがとう！！ (2019年11月7日 15時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - おいおいおいおいーっ！！！素直にならないとまぁ〜た誰かを傷付けちゃうわっ！(≧Д≦) (2019年11月7日 15時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2019年10月14日 17時
