間に合ってくれ…YN ページ26
★★★
びっくりして顔を上げると
「……あ、君…！…」
目の前にいたのは
御曹司だった。
「ユノくん…じゃないか。どうしたんだ？その様子は…」
警備員に羽交い締めされている僕を見て目が丸くなっている。
「…それにさっきまでAちゃんの名前を呼んでいたけど…このホテルにAちゃんがいるの？」
2人のやり取りを目の当たりにした警備員が
「…工藤様のお知り合いですか？」
そう言って僕を拘束する力を弱めた。
…え？
「ああ、うん。一体何があったんだ？」
まさか…
「あ、あの、このホテルは…？？」
「父の経営するホテルの一つだよ」
御曹司の言葉に我を忘れて懇願した。
「お、お願いします！
1054号室の客を知りたいんです！」
恋敵だろうと、そんなことは構っていられない。
Aさんを救うのが最優先だ。
握りしめるスマホからは
矢継ぎ早に着信を知らせる音が聞こえてくる。
皆が心配してる。
必死な僕の様子になにかを察してくれた御曹司は
右手を上げて振った。
それを見た警備員は、僕の拘束を解いて離れた。
「…Aちゃんが絡んでいる、ということなんだね。
……わかった。ちょっときて」
フロントへ向かう御曹司の後を
腕をさすりながらついていく。
「じ、時間がないんです…！」
「部屋番号、なんだって？」
「い、1054…！」
フロントに着くと様子を伺っていた担当者が小走りにやってきた。
「君、済まないが1054のお客様の名前、教えてくれないか」
「工藤さま、ですが…」
「大丈夫、責任は僕が取る。
万が一のことがあってはいけない。未然に防ぐのも大切なことだからね」
あくまでも落ち着いた声で御曹司がそう言うと
「…わ、かりました…」
フロントの男性はそう返事をして
パソコンをチェックし始めた。
僕はフォルダから2人の写真を探し出し、それを差し出す。
「す、すみません！
この男と、この女性じゃないですか？！1054の客は！」
フロントの男性は
僕のスマホを見て目を見開いた。
「…あ、ええ。そうですね。こちらのお二人です。
フロントには男性が来られて、女性はエレベーターホールでお待ちでした」
その答えを聞いた瞬間、
僕はまた、踵を返して走り出す。
「あ！ユノくん！」
御曹司はフロント男性と何やら話をしてから、
急いで僕の所へやってきた。
上階へ向かうボタンを連打する。
「その男になにか理由をつけて呼び出されたんです！Aさんの身が危ない…！」
★★★
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千衣(プロフ) - 清香ちゃん格好いー♪清香ちゃんだからこその台詞だね♪ (2019年6月10日 3時) (
レス) id: 831be97d67 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - いなほさん» 美人に正論吐かれるともうぐうの音も出ませんね！^_^; (2019年6月9日 21時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - まいさん» 新曲も気になりますが、まずは目前に迫ったユノソロですね〜〜！！(*´ー｀*) (2019年6月9日 21時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - ゆきさん» そうそう！母は強し！！ですもんね！まぁ、実際これから大変でしょうけども…^_^; (2019年6月9日 20時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - YUNのさん» 自分が矢面に立つのも辞さない潔さ！！ここまで成長してくれるとは思ってませんでした〜〜^_^; (2019年6月9日 20時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2019年5月19日 8時
