不安 ページ14
★★★
ユノくんが現れたことにも驚いたけど
それ以上に驚いたのは
「…体育大会終わってからなら…」
そんな風に真由美と約束するユノくんに。
「…しょ、食事行くの？ユノくん、真由美と？」
ここのところ、どこか気持ちが揺らいでいてあまりまともに見る事が出来なくなっていたユノくんの顔を思いっきり見上げた。
「…ここまで言われたら…そうですね。1回行って済むならその方が良いかな、と思ってます」
ユノくんは珍しく私の方は一切見ないで真っ直ぐ前を見据えて歩いていく。
どうして？
どうしてそんな約束するの？
彼女が悲しむよ？
いくらこの場にいないからって
あの可愛い彼女が知ったら悲しむよ…
「い、今は練習とかあるから接点ができてるけど、通常モードになればそんなに顔合わせることも無くなるし、無理しなくて大丈夫だよ？ユノくん…！」
なんとか思いとどまってほしくて伝えるけど
「…そうですね。たしかに体育大会が終われば接点は減るかも知れないですけど…
これからも本社には顔を出すし
しっかり話をしておくのも悪くないかもしれないですから」
ユノくんはそう言って尚も真っ直ぐ前を見て進んでいく。
…そんな…
なんとか真由美との接点を減らそうと頑張っていたのに…
結局こうなってしまうの…？
思わず
歩みが遅くなって
ユノくんの手が流れで私の背中から消えた。
「……Aさん？」
足が止まった私を
ユノくんが不思議そうに見る。
…やっぱり
真由美には敵わないの…？
どんなに頑張っても
皆
最後には真由美に行ってしまうんだ。
…私には誰も残らない…。
「…Aさん？どうしたの？具合でも悪い？」
途方にくれる私の目の前に
いきなり現れるユノくんのアップに
「きゃああっ！！」
びっくりしすぎて悲鳴が出た。
「うわっ…！Aさんでも悲鳴とか出るんですね！」
私の声に後ずさりしたユノくんが笑う。
「し、失礼ね！私だって悲鳴くらい出ます！」
「そうですか〜？いっつもどっしり構えてる感がありますけど？」
「…そ、それは重量的なものでしょうかっ？！すみませんね！どっしりしてて！」
なんだか気はずかしい。
けど
さっきまでの重苦しい空気は嫌だから
このままこの流れのまま
忘れてしまいたい。
「そんなこと言ってないじゃないですかぁ〜〜！」
今度は早足になった私を
ユノくんが追ってくる。
★★★
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ゆうの(プロフ) - nononoさん» ハイタッチとか、ハグとか、男同士は簡単にするけど実際の韓国男児って、女性に対してはどうなんだろう？？ユノも普通にサラリーマンだったらするのかなぁ？？ (2018年12月22日 8時) (
レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - かえるさん» スタンド席の皆さんは野鳥の会よろしく、双眼鏡ガン見かも…？！コバさんは、しっかり自宅で綾音さんと練習した甲斐がありました！ (2018年12月22日 8時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - のこさん» コバさんの考えはシンプルでポジティブでストレートなんで気持ちが良いですよ〜。のこさん、是非コバさん誘って人生語り合ってくだされ。 (2018年12月22日 8時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - YUNのさん» 影に隠れていても何もならない、と実感している彼女は、使えるものはなんでも使って自分の欲望を満たそうとするでしょうね。お互いが弱点だから、そこを突かれたら身動き取れなくなりますね、2人とも。しかも、ヒロインは彼女にトラウマが…。^_^; (2018年12月22日 8時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
nonono - ハグ〜(//∇//)の文字だけで、ヘラヘラしてしまふーwwwやったねー！一瞬かもしれないけど、喜びを一緒に感じて良かった！ (2018年12月18日 19時) (レス) id: 399d76873f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2018年10月27日 1時
