あの時…YN ページ43
★★★
「ユノさん、どうしたの？眉間にしわ、よってるよ！」
目の前の藤田さんが、自分の眉間を指差しながら言ってきて、
言われて初めて自分がしかめっ面していることに気がついた。
それを聞いて山本さんも僕の顔を覗き込んでくる。
「本当だ！いつも温厚なチョ…ユノくんが珍しいね！」
そう言っていたずらっ子のように笑う。
僕はなんだか恥ずかしくなって
「ぼ、僕だって機嫌が悪くなる時くらいありますよ。
ってか別に…機嫌悪い訳じゃないし…」
最後の方は声が小さくなってしまい、言い訳がしどろもどろになってしまった。
…なんかカッコ悪い…。
すると山本さんが思い出したように言った。
「あー！たしかにこの間、ものすごく真顔になったユノくん見たなぁ。
高…ヒロくんがうちの部に来た時！
データもらった後にヒロくんとちょっと話してたら、早く仕事しろ！と言わんばかりの顔してたよね！」
「えー、あの後ですかぁ？じゃあ…僕もまずかったですね…。」
終始ハイテンションの高木…ヒロが、珍しく落ちた。
まさか、あの時そんな風に取られていたなんて。
「あれから心を入れ替えて仕事したよ〜。必死で。」
なんて、笑いながら言う山本さん。
違う。そうじゃなくて。
そうじゃないけど、どう言っていいかわからなくて。
「あの時は…そんなこと考えてた訳じゃないですよ…。
たまたま真顔になっちゃっただけで…。」
こう言うのが精一杯。
なんか、本当にカッコ悪い…。
「大体あの時は僕だって竹下さんと話してて、山本さんのこととやかく言える立場じゃなかったじゃないですか。」
「あ、そか。」
そう言えばそうだったね〜、なんて言いながらビールを口にする山本さん。
「そうですよ。別に怒ってた訳じゃありませんからね。」
そう言うと、ヒロが
「良かった〜！僕のせいでAさんが怒られたんじゃもう会いに行けなくなるとこだった〜！」
あ、テンション戻った。
「また近くに行ったら顔出しますね！Aさん！」
「うん。待ってるよ〜。」
あ、また眉間にしわがよりそう…。
僕、ヒロが山本さんと親しくするのが嫌なのか…？
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かえる(プロフ) - ただ今…読み直し中♪ユノくん気づかないだけで早々に好きになってましたね〜。ヤキモチで真顔って可愛い♪次読んできまーす♪ (2020年1月15日 0時) (
レス) id: f095ecfa37 (このIDを非表示/違反報告)
YUNの(プロフ) - 調剤薬局か、ドラッグストアーでもありますよ、さっきの３つは処方箋要るので (2019年4月30日 22時) (レス) id: 92e00ad2f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作成日時：2014年6月5日 21時
