カレー…YN ページ9
☆☆☆
ライブ初日を二日後に控え、
スタジオでの最後のリハーサルをしていたその日、
いつもならそのままスタジオで昼ごはんのお弁当を食べるのに
「皆、こっち来て〜〜！」
カンさんがとても嬉しそうに俺たちを呼び、少し離れた部屋へと手招く。
「今日の昼ごはんはここで食べるぞ〜〜」
そう言って部屋のドアを開けた途端、一気に香ってくる大好きなあの香り。
「えっ……カレーだ！！」
そう、美味しそうなカレーの香りが鼻先をくすぐった。
「チャンミンが夢にまで見るカレーだろ？
頑張って準備したよ！」
そう言うカンさんは鼻高々だけど、
一時瞳を輝かせたチャンミンが、ただでさえ落ちている肩を、さらにがっくりと落とした。
「…カンさん〜………確かにカレーは好きですけどぉ……僕が食べたいのはヌナのカレーなんですよぉ〜…」
あからさまに力を落とすチャンミン。
「チャンミナ！お弁当のところをカンさんが頑張って準備してくれたんだぞ？
カレーが食べられるだけでもラッキーだろ？」
そう言って肩を抱く。
「……はい……」
気持ちはわかるけどな…と言う言葉を飲み込んで、
皆で皿を持ち、炊きたてのご飯と、そして美味しそうなカレーをいただいた。
「いただきまーす」
手を合わせ、一口食べて、皆の手が止まる。
……え？
「なにこれ！ヌナのカレーだ！！」
「本当だ！ヌナのいつものカレー！！」
「え？なんで？誰が作ったの？」
「誰でもつくれるの？！」
皆で思い切りまくしたてた。
視線はカンさんに集中する。
カンさんは俺たちを下に見ながらほくそ笑み、
「…本人に作ってもらった正真正銘のAさんのカレーだからな！」
と、言った。
「……え」マジで？
「え、えーーーっ？！本当に？！」
「ヌナのカレー！」
「うそー！でもヌナのカレーだー！」
「わーい！ヌナのカレー！」
現金なもので、
Aさんが作ったカレーだと思った途端に美味さは倍増。
チャンミンに至っては指を5本差し出し、
「僕、5杯はいけます！！」
と、口いっぱいにカレーを頬張って答えた。
「あ、ズルい！チャンミナ！ぼっくだって！！」
「あ、僕もおかわりする！」
「僕だって食べる！」
皆も対抗意識を燃やす。
「おいおい、たっぷり作ってはもらったがライブには差し支えない程度にしてくれよ？」
苦笑いのカンさんがカレー鍋をチラリと確認して苦笑いをした。
…俺も…おかわりしよう……
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ゆうの(プロフ) - motomatoさん» 描いてて癒されてます(*^^*) まだまだのどかなメンバーですけど、少しずつ進んでいくんですよねぇ… (2018年3月18日 19時) (
レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
motomato(プロフ) - ヒロインちゃんが真ん中で楽しい雰囲気ですねぇ〜いつのまにか私も笑ってしまっています！ (2018年3月17日 16時) (レス) id: e15e9863b2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - ゆきさん» コメントに吹きました。頑張ります！ (2018年3月12日 16時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - motomatoさん» ご期待いただきありがとうございます！少しずつ練ってみますね！ (2018年3月12日 16時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - アスカさん» 楽しみに応えられるものが出来上がると良いんですけど〜〜^_^; ご希望ありがとうございます！ (2018年3月12日 16時) (レス) id: 58e1bcc9d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2018年1月26日 9時
