隠れる彼女 ページ33
⁂⁂⁂
「ねーーー、顔出してよ」
毛布を頭から被って、布団に沈んだA。
「…ねーーーー！せっかく来たんだから顔見せてよーーー」
もぞもぞと動いて
隙間から目だけを出す。
「目だけじゃAかどうかわかりませーーーん。
大体、今までだって普通にスッピンだったじゃん。
Aはスッピンでも可愛いんだから、
今さら恥ずかしがることないじゃん？」
俺の姿を見るなり、軽く悲鳴を上げて布団に潜り込んだA。
その様子に
少しホッとした俺。
「……だって…髪の毛もボサボサなんだもん…」
「高熱出してた病人なんでしょ？
バッチリメイクも、髪も決まった病人の方が怪しいよ。
風呂に入れない、髪の毛洗えない、顔洗えない、メイクできない！
これが、病人のスタンダード！！」
指折り、そんなことを言ってみせたら
「……ふふっ、なにそれ、病人スタンダードって…！」
Aの目が細くなった。
「まぁ、とにかく、だ。
どんな姿でも、ちゃんと確認できたら俺も安心できるんだから！
せっかくここまでたどり着いたんだから、ちゃんと顔見せてよ！」
そう言うと
ゆっくりとAが動き出して
ようやく布団から抜け出てきた。
現れたAは
ピンクのパジャマ姿。
「………心配かけて……ごめんね」
顔色こそそれほど悪くはないけど
花火大会の時よりも更に痩せているな、と言う印象を受けた。
寝込んでいた、と言うんだから
あまり栄養も取れていないのかもしれない。
「…なんだ。
病人でも可愛いじゃん」
カレシ説の誤解も解け、
こうして会えたことが嬉しくて正直にそう言うと
「……………」
Aは真っ赤になった。
俺は、ベッドに近づき、Aの手を握る。
手も、更に小さくなった気がした。
でも
確かなその温もりに安心した。
「しばらく…池には来れないよね」
「…うん。ホタルももう少しだし…
行きたいけど…今はさすがに無理っぽい…」
Aに無理はさせられない…
「…わかった。
Aが来れないなら、俺が来る！」
俺は、決めた。
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ゆき(プロフ) - 最高の札幌参戦となりました。ゆうのさんご一家には、足を向けて寝れません。楽しかったです。ありがとうございました。機会があれば我が家にもおいでませ^ ^ (2019年12月16日 21時) (
レス) id: 24fba8a938 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - 環琉さん» 環琉さん、プレミアムだったんだ！！私は初のスタンド！どの席でも、一粒になれる幸せを噛みしめましょう！！ (2019年12月16日 17時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - まゆまゆさん» ですね〜。忘れられないけど、でもちゃんと愛する人を見つけて幸せになってくれると思います。(*^^*) (2019年12月16日 17時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうの(プロフ) - ゆきさん» 楽しかったです！また、来てくださいね！！ (2019年12月16日 17時) (レス) id: 253e460f3e (このIDを非表示/違反報告)
環琉(プロフ) - ゆうのさん、あたしも思い出して泣いちゃうかもしれません。。。 あたしも今回の最初にして最後の今回のライブ！ 初めてのプレミアム席なので思いっきり楽しみたいと思っています。 (2019年12月8日 0時) (レス) id: 3c1ded918f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうの
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/kanayunho
作成日時：2019年10月19日 9時
