4:先生は悪魔? ページ4
***
― 修学旅行当日 ―
あの日から…
私は何故かジェジュンと距離を取るようになった
監視は継続しているけど…
あまりジェジュンの視界に入らないようにして
ジェジュンに声を掛けられても無視するようにした
恋愛経験のない私にとって
あの時の屋上での出来事はあまりにも衝撃的過ぎて
家に帰って少女漫画を読み漁った←私の恋愛参考書
確かに漫画ではあのようなシーンは出て来る
というより漫画のがすごいけど…;
そんなこんなで迎えた修学旅行
これが終わればジェジュンの実習も終わる
つまりは…この2泊3日の間にジェジュンの本性を暴かないと
この私の疑問は永遠に未解決のまま終わってしまう
「A?」
A「ん?」
「新幹線乗らないの?」
A「え?」
同じ班の班長さんに声を掛けられて
私はハッと我に返った
するとさっきまでみんないたのに…
何故か今は私と班長さんと先生方しかおらず
残りの生徒はすでに新幹線に乗っていた
自分の世界に入り込み過ぎて周りが見えていなかった
あまりの恥ずかしさに荷物を持って新幹線に乗り込もうと
入口へと向かうとすぐ側でジェジュンがこちらを見ていた
…が、私は目を合わせる事無く乗り込んだ
新幹線の中では友達と話しをしたりゲームをしたり
楽しい時間を過ごしつつも
前方に座る教員席をチラチラと見ていた
ジェジュンは他の先生と親しげに終始話しをしていた
目的地に着くと旅館に荷物を一旦置き
オリエンテーションが始まった
30分程で終わった後は班毎に観光巡りをした
私達の班はとにかく一個でも多く有名スポットを巡る為に
分刻みのスケジュールをこなした
その甲斐あってか他の班よりもたくさんの有名スポットを見れたが
疲労感が半端なかったww
各班が旅館に戻って来て
夕飯・入浴・お遊戯を済ませて
ようやく解放された生徒たちは
修学旅行お決まりの女子が男子の部屋に行き
男子が女子の部屋に来ると言う行為が始まった
そんなお決まりの盛り上がりの中
私は一人別行動をした
勿論それはジェジュンの監視←
先生達は生徒達が全て終わった後に食事をしてお風呂に入る
だから私は食堂に行きバレない所で食事風景を覗いていた
しかし食堂にはジェジュンの姿がない
私は慌てて他の先生にジェジュンの行方を聞いた
「先に部屋に戻ったぞ?」
その言葉に私は追いかけるように
ジェジュンの部屋に向かった
***
294人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Nono | 作成日時:2016年1月14日 18時